最近、報道される機会が増えている「トコジラミ」とは一体どんな生き物か。その概要、症状などを紹介する。
「トコジラミ」とはそもそも何か
トコジラミ(別名:ナンキンムシ)は、赤褐色で、小さく、翅(はね)のない吸血昆虫である。トコジラミの咬み跡は、通常、治療せずとも1~2週間で治癒する。今のところ、トコジラミが伝染病を媒介したという報告はない。しかし、人によってはトコジラミが原因となり、アレルギー反応や重度の皮膚反応を引き起こすことがある。
トコジラミはリンゴの種ほどの大きさの昆虫だ。ベッドの隙間やくぼみ、下部のマット、ヘッドボード、ベッドフレーム、その他ベッド周りの物の隙間や隙間に潜み、夜になると棲み処から出てきて大好物である人間を吸血する。ホテルや病院、ホームレス・シェルターなど、夜間の宿泊客が頻繁に出入りする場所で過ごすと、トコジラミの被害に遭うリスクが高くなる。
被害にあうと、症状は?
トコジラミの咬み跡は、他の虫による虫刺され、そして発疹の症状と似ている。トコジラミの咬み跡の特徴は、一般的に以下の通りだ。
・炎症性の斑点。多くの場合、真ん中に黒っぽい斑点がある
・かゆみを伴う
・咬み跡はぶつぶつと線状に続いたり、一か所に集中したりする
・主に顔、首、腕、手にできる
一部の人はトコジラミに刺されても何の反応もない。しかし、一方で、ひどいかゆみ、水疱、蕁麻疹などのアレルギー反応を起こす人もいる。
受診のタイミング
トコジラミに刺され、アレルギー反応や重度の皮膚反応を起こした場合は、医療機関で専門的な治療を受けるべきである。