欧州

2024.03.20 11:00

英王室、故エリザベス女王の公式写真もデジタル加工か 撮影者はキャサリン妃

故エリザベス2世英女王。2022年6月2日、在位70年を祝うプラチナジュビリーの閲兵式に際し、バッキンガム宮殿のバルコニーにて(Jonathan Brady - WPA Pool/Getty Images)

故エリザベス2世英女王。2022年6月2日、在位70年を祝うプラチナジュビリーの閲兵式に際し、バッキンガム宮殿のバルコニーにて(Jonathan Brady - WPA Pool/Getty Images)

写真配信サービスの米ゲッティイメージズは19日、英王室が昨年4月に故エリザベス女王の「97歳の誕生日」を記念して公開した生前の未公開写真について、デジタル加工されていたとしてケンジントン宮殿を非難した。亡き女王が10人の孫やひ孫といっしょに写っている写真は、2022年にキャサリン皇太子妃がバルモラル城で撮影したとされるもの。

英王室が公式写真に過剰な編集を加えたとして写真通信社から批判を浴びるのは、10日に公開したキャサリン妃の写真に次いで2度目だ。英王室への監視の目は強まっており、突飛な憶測も飛び交っている。


ゲッティは「配布された公式写真に、画像は提供元によってデジタル加工されているとの編集部注記を付けた」「当社の編集方針に従ったものだ」と英スカイニューズに語った

ゲッティの広報担当者はフォーブスの取材に対し「公式配布された写真の見直しを行っている」と説明。「デジタル加工されている可能性が示唆された」画像には、同様の編集者注記を付けると述べた。

故女王と孫たちの写真をめぐっては、英紙ガーディアンやニュースサイトのビジネス・インサイダーなどが、不自然な点がいくつかあると指摘していた。

ガーディアンのバネッサ・ソープは、この写真について「ルイ王子の位置は後方にずらされているように見える。曾孫の1人の髪には明らかな重ね貼りの痕跡がある」と指摘。「しかし、当時は今回のように、主要な国際通信社が緊急に写真の『配信取り消し』に動くことはなかった。それほど重要ではなかったからだ」と記している。

フォーブスはケンジントン宮殿にコメントを求めたが、19日時点では回答は得られなかった。

問題の写真を撮影したとされるキャサリン妃は先日、ケンジントン宮殿が公開した自身の写真をデジタル加工したことを認め、スキャンダルの渦中にある。

今月10日に公開されたキャサリン妃と子どもたちの写真は、昨年12月から公の場に姿を見せていなかった同妃が腹部の手術を受けた後、初めての公式写真だった。しかし、写真に加工された痕跡があるとして複数の通信社が配信を取り消した。

その後、キャサリン妃はソーシャルメディアに公式声明を投稿し「多くのアマチュア写真家と同じように」画像の編集を試していると告白。「混乱」を引き起こしたことを謝罪した。

この写真は、キャサリン妃が表舞台に姿を現さないことに関する憶測に拍車をかけ、ソーシャルメディア上では陰謀論も巻き起こっている。こうした中、英タブロイド紙は18日、キャサリン妃がウィリアム皇太子と週末に外出する様子をとらえた動画を報じた。キャサリン妃の動画は昨年のクリスマス以来となる。

forbes.com 原文

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