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2024.03.19 17:30

4月1日からGmail宛の大量送信者がブロックされる可能性、いますぐ対応を

安井克至
グーグルはGmailアカウント宛の大量メールに関する新ルールの適用に関して、ゆっくり着実なアプローチを取っているように見えるが、4月1日からは本格的に始動することが予想される。グーグルは「メール送信者のガイドラインに関するよくある質問」にこう書いている。「2024年4月より、ガイドライン非準拠のトラフィックは拒否されるようになります。拒否は段階的に行われ、影響がおよぶのは非準拠のトラフィックのみです。送信者には、一時的な違反措置の適用期間の間に、ガイドラインに準拠するよう必要な変更を加えていただくことを強くおすすめします」

このガイドラインは、Google Workspaceのアカウント宛メールには適用されず、個人アカウント宛てのみだが、送信者はワークスペースを利用している者を含めすべてが対象となる。

今すぐ送信者側のセキュリティを強化せよ、さもなければ一括拒否が待っている

新ルールの目的は「送信者側のセキュリティを強化し、受信箱に入るメールに対するユーザーの制御をさらに高めることです。これらの要件を満たすことで、送信者はメッセージをより効率的に届けられるようになり、悪人による詐欺や乗っ取りのリスクを減らす助けになるはずです」とグーグルの広報担当者はいう。

信用のおけるメールマーケティング専門家は、Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance(DMARC)、 DomainKeys Identified Mail(DKIM)およびSender Policy Frameworkなどのプロトコルをすでに熟知しているだろうが、今後、メールマーケティングによるキャンペーンを考えている企業は、同様に理解する必要があり、さもなければ本当の「エイプリルフール」になりかねない。

6月1日からグーグルは、すべてのマーケティングおよびプロモーションメールに、受信者がワンクリックで配信停止できる機能を設けることも義務づける。締切は迫っている。

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一部Gmailアカウントの削除と大量送信をブロック開始、知っておきべきこと

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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