「近年、マイクロソフトがChromeユーザーにしつこくポップアップ広告を出すやり方には、ますます苛立っている。Windowsアップデートの後でユーザーにEdgeを強制したことさえあるし、その後もフルスクリーンのメッセージを出してWindowsユーザーをBingとEdgeに切り替えさせようとしている」とトム・ウォーレンもThe Vergeで書いている。
私はこうしたユーザーの苦情についてマイクロソフトにコメントを求めた。
皮肉なことに、この状況は、欧州のDMA(デジタル市場法)などの規制が、いわゆるゲートキーパー企業(マイクロソフトやグーグルを含む)に対する監視を強める中で起きている。デスクトップOSであるWindowsとAI分野に関してマイクロソフトは支配的立場にあるが、EdgeとBingについてはマイナーなプレイヤーだ。マイクロソフトのプラットフォームがChromeとグーグル検索を追いかけている状況では、マイクロソフトは弱者で、グーグルは強者だ。
結局のところ現時点では、Chromeとグーグル検索を使っている人は、一連のバナーとポップアップを無視し続けなくてはならない。もちろん、売り込みに乗って切り替えたい人は別で、その場合に必要なのはワンクリックだけだ。マイクロソフトは移行を非常に簡単にしており、そこが問題でにもなっている。
その後、ChromeユーザーをBingへと誘導するのはポップアップだけではないことがわかった。マイクロソフトのDevチャンネルがリリースノートを公開し、そこにはある追加機能についての説明が含まれていた。
「エラーメッセージのページにBingの検索ボックスを実装しました」