チポルカによると、SpaceVIPがムンクを起用したのは、自身の食事体験へのアプローチが社会的影響というレンズを通して創り出されるとムンクが考えているからだ。「昨秋、ラスムスとの話し合いを始めましたが、この体験に対する目的主導のアプローチで足並みが揃っていることがすぐに明らかになりました」(チポルカ)。
メニューの詳細や提供方法については「次の段階」で示されるが、料理は「過去60年間の人類史における宇宙探査の役割と、それが社会に与えた影響に触発されたもの」になるとチポルカは語った。
チポルカによると、すでに数十人が成層圏でムンクの料理を食べる体験に興味を示しているという。「予想より早く」定員6人の座席は埋まると見込んでいる。
「地球に昇る太陽を眺める荘厳さは、私たちが1つの家を共有しているという深遠な考えを明確にします。他のどんな経験も、これほど深い感情を呼び起こすことはできないでしょう」とチポルカは語った。
料金にはフランスのファッションブランド、Ogier(オジェ)の衣服が含まれ、このミッションに特化した「最先端のファブリック技術」を使用するという。
「宇宙で最小限の水で植物を育てる方法がわかれば、南アフリカやカリフォルニアのような前代未聞の干ばつに見舞われている場所でも役立ちます」とチポルカ。「当社の目標は、連帯して私たち全員に利益をもたらす解決策を考え出せるよう、意識を高め、人々を団結させることです」
成層圏で食事を楽しむこの旅行の計画が進む中で、SpaceVIPは宇宙旅行の変革力を高め続けるとチポルカは話す。
成層圏でミシュラン星付きの料理を提供するのは初めてであることに加え、このプロジェクトの収益はすべて、若い女性の宇宙分野への参加を促進するスペース・プライズ・ファウンデーションに寄付される。「無重力飛行であれ、軌道上のミッションであれ、当社はあらゆる宇宙旅行体験を提供します」とチポルカは語った。「この新しい世界の最前線に立ち、スペース・プライズ・ファウンデーションを通じて引き続き世界の宇宙リテラシーを高めることに興奮しています」
(forbes.com 原文)