2024.03.31 14:00

航空券の「変動価格制」 活用するコツは

Getty Images

航空業界におけるダイナミックプライシングの仕組み

旅行業界ではダイナミックプライシングによって、休日前後など旅行客の多い日の航空運賃が高めに設定されることがある。一方で平日やオフシーズン、ピーク時ほどの混み具合ではないショルダーシーズンは運賃が安くなる。

旅行者にとっては吉か凶か

ダイナミックプライシングは、旅行者にメリットもあればデメリットもある。特に、どれだけ柔軟に対応できるかで大きな差が出る。
advertisement

まったく同じ飛行機の座席でも、日によって運賃が上下する可能性がある。特定の場所を訪れたいと思い立ったとき、スケジュールに縛られない人ならダイナミックプライシングはありがたい制度だ。あまり混雑していない日に安い価格で希望のフライトを予約できるからだ。

しかし、スケジュールが詰まっていて混雑時に飛行機に乗らなくてはならない旅行者にしてみれば、ダイナミックプライシングはうれしくないシステムだろう。たとえば、秋なら100ドル(約1万5000円)しないニューヨーク発シカゴ行き直行便の運賃が、サンクスギビング(感謝祭)の前後には5倍以上に跳ね上がることがある。

お手ごろ価格で旅行する方法

お得な航空券を確保したいなら、早めに計画を立てるのが一般的に最善の策だ。出発直前に航空券を購入すると、ダイナミックプライシングのせいでどうしても高くなってしまう。供給が少なく、需要が高いからだ(つまり、座席があまり残っていないということ)。

「Googleフライト」などのツールを活用すれば、変動する航空運賃をチェックし、同種のフライトや運賃を比較できる。
advertisement

また、旅行予約サイトのキャピタルワン・トラベルには、「プライスマッチ保証」というシステムがある。旅行客が同サイトで予約してから24時間以内に、もっと安い航空便やホテル、レンタカーを他のサイトで見つけた場合には、その差額がトラベルクレジットとして付与される仕組みだ。

ホッパーなどの予約サイトでは、旅行データから航空運賃が最も安い時期を予測している。パーソナルファイナンス・アプリのナードウォレットは人々の消費パターンを分析し、「航空便の予約に最適な日」など節約方法の傾向を探っている。

各種航空会社でも、期間限定セールやポイント還元キャンペーンなどを実施しているので、こうした情報に目を光らせつつ、お得な予約ができるよう早めに計画を立てよう。

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事