世界各地でマクドナルドのシステム障害が発生 店舗数最大は日本

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米ファストフード大手のマクドナルドは15日、システム障害に見舞われ、欧州とアジア太平洋地域を中心に混乱に陥った。

マクドナルドの公式アプリや店舗内に設置されているセルフサービスの販売機で注文ができなくなり、影響を受けた店舗の多くが休業を余儀なくされた。

このシステム障害は、オーストラリア、ニュージーランド、日本、香港、英国、スウェーデン、ドイツ、オーストリア、中国を含む世界各地の店舗で発生。ニュース報道やソーシャルメディア(SNS)への投稿によると、マクドナルドは影響を受けた店舗数については公表していないが、今回のシステム障害が発生したとされる国のうち、店舗数が最も多かったのは約3000店舗を擁する日本だった。次いで英国には約1500店舗、オーストラリアには約1000店舗ある。

障害が発生した原因はわかっていないが、同社の英法人はサイバー攻撃の可能性を否定している。日本の消費者によるSNS投稿を基に報じた英BBCによると、店員が紙で注文を受け、支払いは現金のみで営業を続けていた店舗もあった。

マクドナルドでのシステム障害発生を受け、同社と競合する米バーガーキングはX(旧ツイッター)に「Not loving IT」と投稿。これはマクドナルドの有名なスローガン「I'm Lovin' It」をもじったもので、同社に対する皮肉が込められていた。

マクドナルドは昨年末時点で世界115カ国に4万1822店舗を構えていた。うち約1万3500店舗は米国にある。マクドナルドは、中国で約6000店、中南米で約2600店、中東で約1900店、欧州で約1250店を展開している。

forbes.com 原文

翻訳・編集=安藤清香

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