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2024.03.16

「AIヌード」を撲滅せよ、米女性議員らが怒りの法案提出

民主党のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス議員(Photo by Samuel Corum/Getty Images)

米国のオンラインマーケットプレイスeBay(イーベイ)には、人工知能(AI)で生成した女優や歌手などの著名人のヌードがあふれている。

ある出品者が400点以上の画像を販売中のアカウントには、テイラー・スウィフトやセレーナ・ゴメス、ケイティ・ペリー、アリアナ・グランデらに加え、民主党のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス議員のヌード写真が掲載されていた。別の出品者は、ジェナ・オルテガやマーゴット・ロビー、ガル・ガドットなどの女優の数百点のヌードをAIで生成し、6.39ドルで販売していた。

さらに、テイラー・スウィフトが星条旗をあしらったビキニを着ている画像を含む、1万4000点以上を販売したアカウントは、イーベイの「トップクラスの出品者」に位置づけられ「最も評判の良い出品者」の称号を獲得している。

同プラットフォームの推薦アルゴリズムは、買い物客がその商品を購入した場合、プラットフォームに売上からパーセンテージを支払う出品者からの「スポンサー付き商品」を買い物客に紹介する。

「これは、売り手だけの問題ではないのです。イーベイのような企業は、このような画像の性的被害から利益を得ているのです」と女性の権利擁護団体のNational Center on Sexual Exploitation(NCOSE)の幹部のリナ・ニーロンは指摘する。「彼らは、そこに描かれている人たちの同意を得ずに、女性の体を商品化しているのです」

イーベイは、これらのヌード画像が美術品や収集品のカテゴリーに掲載されている限り「実在しない人物」のAIで生成したヌードを掲載することを許可しているが、アダルトアイテムポリシーによれば「公人のヌード」をAIで生成した画像の掲載は禁止している。しかし、実際はそれらの画像があふれている。

イーベイの広報担当者は、フォーブスの取材に「ディープフェイクに関するポリシーを更新している最中だ」と述べ、プラットフォーム上で何が許され、何が許されないのかを出品者に明確に示すようにしていると回答した。また、同社は「AIテクノロジーや専門的な訓練を受けた調査員、マーケットプレイスのツール」を組み合わせて使用し、禁止ポリシーに違反する出品を特定し、削除していると述べた。
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編集=上田裕資

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