アップルとグーグルはほとんどの面においてライバル関係にあるが、幸いなこと、それぞれのユーザーデータの保護に関しては協力的だ。たとえば、アップルのセキュリティエンジニアリングチームが、グーグルのブラウザであるChromeの深刻な脆弱性を発見したこともある。
このほどグーグルは、iPhoneでChromeを使っているユーザーのセキュリティを向上させる機能を正式に発表した。
パスワードチェックアップ機能を大幅に強化
改善は、既存のパスワードチェックアップ機能のアップデートとして実施される。この機能は、ユーザーが使用しているパスワードが侵害され、サイバー犯罪者やハッカーが使っているダークウェブデータベースに載ったことがある場合に警告するものだ。今回グーグルは、Chromeユーザーにとってすでに重要なこの機能に、弱いパスワードおよびパスワードの再利用についての警告という2つの新機能を追加した。パスワードチェックアップ機能は、ユーザーが入力したパスワードに何か問題があることをChromeが検出した際に警告を表示するほか、独立して使用することもできる。実際にウェブサイトに入力せずにパスワードをチェックしたいときは、Chromeアプリから「設定>パスワードマネージャー」に進み「パスワードチェックアップ」を選択する。