東京のベンチャー企業「スペースワン」による今回のロケット発射は、民間ロケット発射場から打ち上げられる国内初の試みだった。
今回の失敗を関係する有識者はどう見るのか。
SPACETIDE 共同設立者 代表理事 兼 CEOの石田真康氏に伺った。
「カイロスロケットの初号機が打ち上げ直後に爆発して、成功すれば国内民間初となった衛星の軌道投入に至らなかったことは大変残念です。
同ロケットは異常発生時の指令破壊を地上からではなく機体側が自律的に行うシステムを搭載しているので、何らかのデータを検知して自動的に爆破措置がなされたと思います。
キヤノン電子やIHIエアロスペース等が共同出資して設立したスペースワン社を母体とし、様々な技術と知見を結集して開発がされてきたカイロスロケットですが、新型ロケットの開発というのは古今東西を問わず非常に難易度の高いプロジェクトです。
今後、詳細検証がなされて、この失敗を糧としてぜひ商業打ち上げの成功を実現していただきたいと思います。」