しかし、いいことばかりではない。困ることもある。日本に住んで困ったことの第1位は「家探し」。6割の人が住む場所で苦労している。家を借りるのに日本人の保証人が必要だったり、外国人を受け入れる物件が少ないことがあげられた。
もっと多くの外国人材を呼び寄せるにはどうしたらいいかを尋ねると、やはり言語の問題が1位となった。番外編では、ドイツには傷病休暇があるが日本にはないことが挙げられていた。有給休暇は余暇のためのものだという。病気でもないかぎり有給が取りづらい雰囲気は奇異に見えるだろう。残業が多いという指摘もあった。
こうした企業文化は改善の方向に向かっているが、家探しや友だち作りが難しいという、日本人の差別感情の克服は難しそうだ。明らかな差別感情がなくても、「日本語が上手ですね」と言われると差別に感じるという声もあった。差別しているツモリはなくても、外国人を特別視する風潮がある。義務教育で習っているにもかかわらず英語が話せないという日本人固有の問題も厄介だ。日本が好感度を保つために、なんとかしなければ。
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