全方位で語り合える仲 12年来の経営者ふたりが今考えていること 

生駒龍史 Clear代表取締役CEO(左)と、中村真広 KOU代表取締役、Ba&Co代表取締役会長(右)

ビジネスリーダーの私的な交遊を通して、彼らの“裏の顔”に迫る連載「エグゼクティブ異種交遊録」。今回登場するのは、日本酒を世界へ発信するClearの生駒龍史と、感謝経済の実現を目指す中村真広のふたりだ。

コワーキングスペース「co-ba(コーバ)」での出会いから12年。お互いをあだ名で呼び合い、家族ぐるみの交流を深めるふたりが語り合ったこととは。

全方位、純度100%で語り合える大切な友人。 12年来の付き合いで家族旅行も一緒に。

生駒龍史:2011年ごろ、マー君(中村真広)が共同創業したツクルバが手がける会員制シェアードワークプレイス「co-ba」に、初期メンバーとして入居しました。20代の起業家たちが多く集っていて、Clearもそこで創業したんです。現在は日本酒メディア「SAKETIMES」や、高付加価値な日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」を展開。日本酒産業の経済的なサステナビリティを実現する集団を目指しています。

いこま・りゅうじ◎1986年生まれ。日本大学法学部卒。2013年Clear設立。日本酒サブスク事業に続き、14年に日本酒専門Webメディア「SAKETIMES」を始動。18年川勇商店を買収し、日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」を創業。

いこま・りゅうじ◎1986年生まれ。日本大学法学部卒。2013年Clear設立。日本酒サブスク事業に続き、14年に日本酒専門Webメディア「SAKETIMES」を始動。18年川勇商店を買収し、日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」を創業。

ツクルバの資金調達や成長には当時から刺激を受けてきました。2019年に同社が上場したときには、東証のエスカレーターを昇り打鐘する姿に感銘を受けたし、優秀で努力家な彼のいつも真摯な姿勢をリスペクトしています。

家族を大切にする価値観も同じ。子どもたちはふたりともマー君の子どもと同級生で、年に3回は家族ぐるみでキャンプや旅行します。家族サービスと市場調査とラグジュアリー体験が一度にできる軽井沢や白馬、熱海などに行き、みんなが寝た後ふたりで酒を飲みながら、仕事のこと、家庭のこと、悩みや未来の構想などを語り合う。
2012年、ツクルバが提供するコワーキングオフィスco-baで出会ったばかりの若さあふれるふたり。

2012年、ツクルバが提供するコワーキングオフィスco-baで出会ったばかりの若さあふれるふたり。

経営者仲間は多いけれど、全方位で純度100%に深く語り合える大切な友人です。子どもたちの手が離れたら、いつかマー君とふたり旅をしてみたいですね。
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文=松下久美 写真=若原瑞昌 撮影場所=虫村(バグソン):神奈川県相模原市

この記事は 「Forbes JAPAN 2024年3月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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