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2016年、40ヘルツの変調音を聞くと脳内にガンマ波が発生して、アルツハイマー病の指標であるアミロイドβタンパク質が低減し認知機能障害が改善されるという、マウスを使ったマサチューセッツ工科大学の研究論文がNatureに掲載された。その効果を簡単に利用できるよう、シオノギヘルスケアはテレビなどに接続する外部スピーカー「kikippa」(キキッパ)を開発し、販売している。たとえばテレビにつなぎ「ガンマON」ボタンを押すと、入力音声がガンマ波サウンドに変換される。標準モードではややクセのある音声になるが、弱モードではほとんどわからない。
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玉川大師では、まずは3月17日から23日まで行われる「春彼岸会」にて、供養と住職の祈祷の音声をkikippaを通して流す。玉川大師5代目住職の眞保龍言和尚は「認知症は自らなかなか気づけない病と伺っております。気づけない不安を気づかない効果で対処する感じが、仏の教えである大慈大悲の関係性に近いものを感じざるを得ません」と話している。科学の力で御利益が提供されるというわけだ。
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