米国の大学の学費は年間8万ドル(約1200万円)近くに達するため、若者、特に米国人の留学先として最適な場所を挙げる報告書が次々と出てくるのは当然だろう。
米国の若者が選ぶ移住先
欧州のビザ(査証)情報を提供するシェンゲンビザニュースは、オンライン語学学習のプレプリーが最近実施した調査に基づき、18~26歳の米国人が留学し、生活するのに最適な国をランキング形式で発表した。シェンゲンビザニュースは、若い米国人の間で、将来は国外、特に欧州で暮らすことを考えている人が増えていると報告。米国人にとっては、欧州諸国の比較的安い物価や無料の医療制度、文化が魅力的だと説明した。ランキングの上位20カ国のうち、欧州からは9カ国が含まれた。
18~26歳の米国人が移住したい国ランキング
1位 英国
2位 カナダ
3位 日本
4位 オランダ
5位 シンガポール
6位 オーストラリア
7位 スイス
8位 イタリア
9位 ドイツ
10位 アイルランド
11位以下は、スウェーデン、ニュージーランド、スペインと続いた。
調査に参加した米国人によれば、海外移住を望む主な理由は、新たな文化体験をすることだという。その他の理由としては、物価や政治情勢、国民皆医療保険制度などが挙がった。回答者の中には、無期限に海外で暮らしたいと考えている人もいた。
学生に最適な都市
大学院への進学情報を提供するマスターズディグリー・ネットは、学生の人気度や英語の通じやすさ、親しみやすさ、生活の質、安全性などの要素に加え、毎月の予算や奨学金の機会といった点も考慮した上で各都市の点数を算出し、今年の留学先に最適な世界の都市を発表した。それによると、1位から順に、ロンドン(英国)、ウィーン(オーストリア)、メルボルン(オーストラリア)、ミュンヘン(ドイツ)、パリ(フランス)、モントリオール(カナダ)、シドニー(オーストラリア)、トロント(カナダ)、チューリッヒ(スイス)、アムステルダム(オランダ)と、欧州から6都市が上位10位に入った。