2024.03.12 18:00

2024年版「最も環境に悪いクルマ」 ワースト12台中9台が米国車

メルセデスAMG G63は米国エネルギー効率経済協議会から2024年に「最も環境に悪いクルマ」と名指しされた(画像:MERCEDES-BENZ GROUP AG)

メルセデスAMG G63は米国エネルギー効率経済協議会から2024年に「最も環境に悪いクルマ」と名指しされた(画像:MERCEDES-BENZ GROUP AG)

米国エネルギー効率経済協議会(ACEEE)による調査を基に、別の記事では2024年版「最も環境にやさしい」とされるクルマ12車種をご紹介したが、今回はその調査結果の順位を下から辿ることで「最も環境に悪い」車種を見ていこう。
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「最も環境にやさしいクルマ」の上位はもっぱら効率に優れる電動化された車両が独占していたが、一方で「最も環境に悪いクルマ」では主に巨大なピックアップトラックやSUVの車名が挙がっている。

このACEEEによる格付けは、各車のエネルギー消費率と排出物(粒子状物質、窒素酸化物、炭化水素など)の推定値に加えて、その車種が「ゆりかごから墓場まで」、つまり生産から廃棄に至るまで、クルマの生涯にわたって環境に与えるすべての影響も考慮されている。その中には、製造時に出る廃棄物や排出物、車両の動力源、そして車体の廃棄やリサイクル時における環境への影響が含まれる。外部電源から充電する電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)では、走行に要する電力の生産にともなう排出ガスも考慮される。それは現実世界では地域によって異なるが、化石燃料を使った発電がもっとも環境によろしくない。

上記のような要素を基に評価された1200の車種には、それぞれ「グリーンスコア」と呼ばれる総合点が与えられる。その点数によって、各車がどれだけ環境に対して配慮しているか(今回の記事では「配慮していないか)を、相対的に比較することができる。
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グリーンスコアは100点満点で表されており、点数が高いほど環境にやさしいということになる。この評価において、2024年に最も高得点を獲得したのは、トヨタ・プリウス・プライム(日本名:トヨタ・プリウス・プラグインハイブリッド)の71点だった。

一方、2024年に「最も環境に悪い」とされた車種は、巨大な箱型のSUV、メルセデスAMG G63で、グリーンスコアはわずか20点だった。これは1位のトヨタ・プリウス・プライムより51点も低い。
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翻訳=日下部博一

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