私は個人的に、WBの新作タイトルが今後『スーサイド・スクワッド』のように収益面で大失敗するかどうかは気にかけていないが、もちろん、つまらないゲームよりもおもしろいゲームをプレイしたいと思っている。私が『ホグワーツ・レガシー』を楽しめたのは、売り切り型のシングルプレイ専用ゲームであったことが大きい。『スーサイド・スクワッド』を楽しめなかったのは、ライブサービスにしたことで、ストーリーがぐちゃぐちゃになり、世界観が破綻していたからだ。それだったら、シングルプレイ用の『アーカム』シリーズ新作や、スーパーマンを主人公にしたゲームを作ったほうがよかった。本作が失望を買っている理由はここにある。
ライブサービスゲームの分野は今まさにバブルが崩壊しつつあるが、多くの企業はそれを認めようとしない。『ハリー・ポッター』のライブサービスゲームを作って、毎年数億ドル(数百億円)の利益を上げようという考えは、確かに魅力的だ。だが、そうしたゲームがおそらく大失敗に終わり、その代わりにオフラインの『ホグワーツ・レガシー2』を作っていれば3000万本売れたかもしれないのであれば、これが間違った選択だったことに気付くだろう。あるいは、WBはそれにすら気付かないのかもしれない。
(forbes.com 原文)