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2024.03.15

心を動かすテクノロジーを社会へ落とし込む 博報堂テクノロジーズの異彩鼎談

左から松井大輔、島田ミト、畠山卓也。いずれも博報堂テクノロジーズ所属ながら担当領域を異にする「テクノロジー人材」だ

博報堂DYグループ傘下の博報堂テクノロジーズには、多様な経験や業務歴を持つテクノロジー人材が集まり始めている。彼らに共通するのは、技術を起点とする「クリエイティビティ」がインストールされていることだ。

業務領域やバックグラウンドが多様な社員3人に話を聞くと、プロジェクトに部分ではなく全体で関わり、事業創出に受け身ではなく能動的に関わろうとする次世代のテクノロジー人材観が見えた。

異彩を放つテクノロジー人が働く場所

松井 私は博報堂テクノロジーズから、博報堂のマーケティング全般のコンサルを担っている部署へ出向しています。担当しているクライアントは金融、不動産、自動車などです。とくに今、力を入れているのが「Web3」のマーケティングへの活用です。

Web3という概念は幅広いですよね。私の場合は、ビットコインのような「ブロックチェーン型の分散ネットワークによるWebサービス」を指して使っています。

Web3のサービスは顧客自身がブロックチェーンを使ってデータを管理利用することで、ユーザー同士が安全に取引することが可能になるのが特徴です。現在の中央集権的なWebサービスとは異なり、重要な顧客データを外部に預けずに済むことから、これからマーケティング領域でWeb3の活用が進むはずだと考えており、大手SIer様やスタートアップ様とも手を組み、Web3事業を推進*1しています。
*1 詳細はこちら

畠山 僕の今の役割を名付けるなら「プロダクト開発責任者」でしょうかね。事業になりそうな「ものづくりのタネ」を見つけてきて、それを具体的な形へと落とし込み、ビジネスとして成立させるのが仕事です。

実は僕、松井さんや島田さんと比べて経歴がやや異色なんですよ。出身大は東京外国語大学のポルトガル語専攻。卒業後はコンサルティングファーム2社でクライアントの事業立ち上げからサービスの企画、事業の成長までをサポートしており、ビジネスサイドからキャリアをスタートして、プロダクト開発の道にはいりました。

その後大手通信会社の専門広告会社でリテールメディア事業の事業責任者となりました。博報堂テクノロジーズへの入社は2023年11月。子育てのことなんかを考えた転職でした。

最近はある大手の精密機器メーカー協同プロジェクトを動かし始めました。その会社の最新技術を搭載した IoTと当社が持つAI/機械学習技術を用いて、新たなソリューションを作れないかと事業プランを練っています。ほかには、生成AIに複数のペルソナを持たせて、自立的に議論させることでクリエイティブなアイディアを生み出すシステムを作っています。

従来のコマーシャルやポスターを作る、いわゆる「広告会社」という言葉からイメージされる仕事とは違いますよね。

クライアントから受けている相談に対して、従来の広告会社であればまずは解決策として「広告を中心としたマーケティングビジネス」を提案する場面が多いと思うんですけど、その枠以外でも発想して、テクノロジーを「事業」につなげていくと。AIのような新しいテクノロジーが出てくればクライアントのニーズも変わりますからね。
東京外大卒と異色の経歴を持つ畠山。テクノロジー起点で、広告外にまで射程を広げてビジネス開発に取り組む

東京外大卒と異色の経歴を持つ畠山。テクノロジー起点で、広告外にまで射程を広げてビジネス開発に取り組む

島田 僕は博報堂テクノロジーズから、新規事業を作り出すことを目的に設立された部署「ミライの事業室(ミライ室)」に出向しています。

リードエンジニアとして参画していて、室内の開発・技術面のリード、社外顧客やパートナー企業との技術面での交渉・コミュニケーションを担当しています。立ち上げのフェーズでは各プロジェクトの技術選定から入り、開発が始まれば自らプログラムも書きます。事業立ち上げを高速化する技術要素の横展開、堅牢性の両立を目指したセキュリティフレームワークを作成したりもしてますね。

今は3つの事業を主に担当しています。ひとつ目が「good pass」という事業です。簡単にいうと、市民が街づくりや運営に主体的に参加できる仕組みを作り、運用しています。

このサービスの顧客は自治体や街づくりにたずさわる事業者を想定しています。このような顧客とともに、街づくりやその街の課題に市民が主体的に取り組めるようコミュニティ活動やイベント活動を作っているんですね。

これらが持続的な活動となるよう非デジタルとデジタルのサービスを提供していて、担当しているのは主に後者のデジタルサービスの開発です。渋谷で実証実験を終え、新さっぽろという地域で有償でサービスをローンチし始めたばかりで、街づくりに役立つサービスを目指してます。

good passは僕が転職して初めてアサインされたプロジェクトでした。新規事業はインフラ構成がシンプルかつ似通った構成になることが多いんですね。いかにアセット化してミライ室全体の事業開発を高速化できるかを意識しながら開発したのを覚えています。

2つ目は、食品の生産者と小売店/飲食店をつなぐBtoBの卸売マーケットプレイス「Neighbors Market」の立ち上げです。日本全国の魅力的な食の作り手の背景や商品を伝え、共感するバイヤーと出会える場を提供する新しい生活者インターフェース開発を目指しています。

開発を共に進める外部のエンジニアが扱いやすい技術と、ミライ室として推していきたい技術の間を取れるような技術選定をしたり、goodpassで作成した技術スタックのうち汎用化できそうなものをライブラリ化して流用するなど、迅速かつ安全に新規事業を立ち上げるための技術的な工夫をしているんです。

3つ目も食関連で、飲食店向けのマーケティングを提供するサービスを構想しています。レジに蓄積された店舗データと、天気や最寄りのイベント開催状況などの情報と合わせて解析することで、将来の来客数など需要予測を行い、それをベースに店舗運営を効率化するアプリケーションを考案中です。SNSでの集客やMA、シフト作成なども自動化・半自動化できるサービスになりそうです。

「生み出すこと」に真摯である

畠山 3人ともテクノロジー領域ながら、関わり方や領域が違っているんですよね。

これは博報堂の文化だと思うんですけれど、「自分にはできない仕事を、上手にできる人に依頼し、自分自身は得意な仕事に全力を尽くす」という意識が社内にありますよね。管理職から現場の方までみんな共通して持っている。

広告はすごく沢山の人が関わって作るものですから、お互いが相手の仕事をリスペクトしないと良いクリエイティブができない。一緒にいいものを作っていこうとするマインドが社内で共有されているなあという感覚はありますね。「仲間意識」「チームワーク」を感じることが増えました。

松井 私はエレクトロニクスメーカー、自動車メーカー2社、金融機関と渡り歩いてきたのですが、これまでで一番スピード感と柔軟性がある会社だと感じています。
さまざまな業界のテクノロジー畑を歩いてきた松井。「これまでで一番スピード感と柔軟性がある」

さまざまな業界のテクノロジー畑を歩いてきた松井。「これまでで一番スピード感と柔軟性がある」

例えば自動車というプロダクトは、部品だけでも3万点あるといわれ、その一つ一つに担当がいる。

仕事にミスがあれば人の命に関わるので当然ですが、「安全であること」が最も重要視されている結果、プロダクトを大きく変えるのは非常に大変です。金融業界も規制が強い業界ですから、規制違反が発生しないように一歩ずつ丁寧に進める必要があり、新しいことを始めるにはどうしても時間を要します。

その点、広告やマーケティングの領域は規制が少ない。かなり自由にプロダクトやサービスを開発し、世に問うことができると感じます。我々のようなテクノロジーを学んだ人間が働く場としては、かなり面白い業界ではないでしょうか。

島田 この会社だからこそだと思いますが、自分の好きなことや、趣味でやっていることを突き詰めていけば仕事になるのが面白いですね。

博報堂DYグループは2024年からの中期経営計画で「従来の“広告会社グループ”の枠を超え、“クリエイティビティ・プラットフォーム”へと進化していく」と宣言していますが、ミライの事業室はまさに、広告の枠を超えたビジネスを生み出すことがミッション。やりたいことが具体的にある人にとっては、またとないチャンスがある会社だと思いますね。

おもしろさと技術を社会実装させていく

畠山 私の部署には、さまざまな企業から「こんなことできない?」「新しいビジネスを考えてほしい」といったフランクな相談が寄せられます。こうした声が来るというのも、博報堂がこれまで長年にわたり、クライアントから信頼いただいてきたからだと思うんですよね。

この会社の膨大な資産を生かして、テクノロジーを活用しながらビジネス全体を構想できるプロダクトマネージャーがいたら、ぜひ仲間に加わってほしい。きっとすごく活躍できます。

島田 テクノロジーの発展にともなって、現在は広告という市場そのものが、これまでのやり方から変わってきていますよね。生活者、企業、社会との繋がりを強みとして持ちつつ、AI・DXシフトしたマーケティング領域や、インキュベーション領域にも積極的に投資することで収益モデルの多様化を目指しているように見える。

旧来の広告市場は、大企業のテレビコマーシャルをはじめたとしたマス広告が中心でした。しかし最近では、世の中の多くの中小企業も出稿するネット広告が、一社ずつは少ない金額でも売り上げのトータルでは大きくなっています。

広告会社ではネット広告市場での収益力強化が急がれている。特にマーケティングノウハウとAIと、Web技術の掛け合わせるSasSのような領域では、「技術の選択肢」を持っている我々のようなプログラマーやテクノロジー人材が広告業界で活躍できるポテンシャルはとても大きいんじゃないかと思うんです。
島田は広告業界の変化を指摘。「技術の選択肢」が活躍のポテンシャルだ

島田は広告業界の変化を指摘。「技術の選択肢」が活躍のポテンシャルだ

松井 まったく同感です。一般的に博報堂は「広告会社」というイメージがまだ根強くありますが、実際には我々のようなテクノロジーに強い人間やデータサイエンティストが年々増えています。この会社で働くテクノロジー人材は、何かしらの新規事業や新規サービスに携わる機会が得られるはずです。 

IT企業やコンサルティング会社と、この会社でまったく違うのが、クリエイティビティの捉え方ですよね。社会にとって必要とされることをビジネスにするだけでなく、クライアントや消費者を含めた「生活者」の心を動かすことを良しとする文化が博報堂DYグループにはある。プロダクトやサービスの開発も、生活者のマインドに届けることが大事です。

エンジニアにとって、PoCやプロダクトの開発はとても楽しい仕事なんです。しかしそれが結局ビジネスにつながらずに作って終わっては意味がない。

ビジネスや社会に実装することが本来の価値貢献じゃないかと思うんですね。大企業のエンジニアはプロジェクトやプロダクトを部分でしか見られませんが、当社なら全体を見ることができます。新規事業をゼロから立ち上げることほど、エンジニアの成長につながることはない。今後門を叩いてくれるエンジニアには、そのことを実感してもらえるんじゃないかと思います。

博報堂テクノロジーズ
https://recruit.hakuhodo-technologies.co.jp/

まつい・だいすけ◎大阪大学大学院 工学研究科でロボットの研究に携わり、卒業後はエレクトロニクスメーカーに就職。転職した2社の自動車メーカーではコネクティッドサービス関連の開発に従事。うち1社では組織のマネージャーとして内製開発組織の立ち上げも行う。金融機関でサービスのDX化に従事後、23年に博報堂テクノロジーズに入社。現在はマーケティングDXセンターでマーケティング関連のコンサルティングや、クライアントの新規サービスの立ち上げ、Web3の事業開発等を進める。

はたけやま・たくや◎東京外国語大学外国語学部 ポルトガル語専攻を卒業後、コンサルティングファームと事業会社の双方で新規事業開発、プロダクト企画~運用を担当。23年、博報堂テクノロジーズに入社し、博報堂DYグループの得意先企業向けの新規プロダクトの企画・開発を行う。

しまだ・みと◎駒沢大学経済学部卒業。学生時代からプログラミングの腕を磨きスタートアップのアプリ開発などを請け負う。新卒で入社したコンサルティングファームではテックドリブンの新規事業の開発から商用化までを担当。23年、博報堂テクノロジーズに入社後は「ミライの事業室」で新しいビジネスの創発に挑む。

Promoted by 博報堂テクノロジーズ text&edit by Yutaka Okoshi / photographs by Shunichi Oda

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