2. 内面を見つめ他者への投影を問う
シャドウセルフを発見する一般的な方法は、投影(プロジェクション)だ。投影とは、自分の不安を他人の上に投げかける防衛機構のことだ。自分の欠点から目を背け、他人の欠点としてすり替えることで、自分を守ろうとするのだ。ある研究によると、投影は内省の過程で鏡の役割を果たし、私たちがすぐには認識したり受容できないような自分自身の側面を明らかにすることがわかった。
たとえば、パートナーが友人たちと過ごしているときに、実は嫉妬を感じているのに意識の上ではその嫉妬を否定している場合、パートナーの友人たちがあなたの友人関係について質問をしてきたら、嫉妬するなと相手を非難するかもしれない。
自分のシャドウを掘り下げるには、嫌いな人の欠点をリストアップし、そのリストの一番上に自分の名前を置く。もう一度リストに目を通し、次のような質問を自分に投げかけよう:
・これは私が気づいていない私の一部なのだろうか?
・最近、これを反映するようなことをしたり、言ったり、感じたりしただろうか?
・私は客観的に見るべきこれらの欠点になぜこんなにも衝動的に反応するのか?
この練習は、あなたが嫌う自分の性格の特徴を明らかにし、内面世界への貴重な自己洞察を提供する。弱点を無視すれば無力になるが、弱点を自覚すれば力が湧いてくる。
3. 書くことであなたのシャドウを明るみに出す
日記を書くことは、感情の処理を助けるので、自分のシャドウを発見するまた別の手段となる。経験を書き留めるときには、人や状況に対する極端な反応に特に注意を払おう。その感情の根本原因についてもっと深く考えよう。それはおそらくあなたの性格の隠された側面に導いてくれる。たとえば、同僚のことを、あなたをひどく扱い公然と恥をかかせた無能な愚か者だと書き留めるかもしれない。だがページをある程度進むと、あなたの怒りが部分的に自分自身に向けられていることがわかるかもしれない。なぜなら、あなたは彼が正しいと感じているからだ。
あなたのシャドウセルフの部分を発見したときは、残酷なまでに率直であることが求められる。自分が醜いと思う自分の部分を認めるには勇気がいる。
最後に。特にメンタルヘルス系の問題を抱えている場合には、1人でシャドウワークをするのは良いアイデアではないかもしれない。自己発見への旅路をサポートしてくれる認定資格者のサポートを、ためらわずに求めてほしい。
(forbes.com 原文)