ソニーはこうした事態を受け、デジタル版購入者への返金に応じるという異例の措置を取り始めたようだ。これは、ほぼプレイ不可能な状態で発売された『サイバーパンク2077』に対する当初の対応と同じであり、同社のポリシーに反するものだ。
掲示板サイト「reddit」のユーザー「Tris_____」は、PlayStationのサポートチームから受け取ったメールとされるスクリーンショットを投稿。そこには「購入した商品が使用できない」というクレームへの対応として、『スーサイド・スクワッド』の返品に応じたとのメッセージが書かれていた。PlayStationはごくまれなケースを除いてデジタル版ソフトの払い戻しには応じないため、同ユーザーは自身のリクエストがまさか通るとは思わなかったと書いている。
他のプレイヤーによる同様のリクエストが承認されるかどうかはわからないが、試してみる価値があるかもしれない。このユーザーは英国在住とみられ、他の地域では対応が異なる可能性もある。また、このユーザーのリクエストが何らかの理由で誤って承認されただけの可能性もある。
『スーサイド・スクワッド』のプレイヤーのうち、プレイが不可能となる問題に見舞われた人の割合は不明だが、こうした不具合には、エンドゲームでマスターレベルを上げられない、マッチングするプレイヤーを見つけられないなど、いくつかのパターンがある。最近では、ローディング画面が無限ループとなるバグもあったが、これにはパッチが当てられた。
Rocksteadyは最近、最も深刻な部類に入るバグの多くについて修正方法を調査中であるものの、約束したコンテンツ追加スケジュールを守るため、3月の「ジョーカー」シーズンのリリースは予定通り実施すると発表した。しかしそれにともない、かねて予告していたゲームバランス調整のパッチ公開を延期する意向も示している。同社の状況はやや混乱しているようにも思えるが、もしソニーが同作のプレイヤー数が最も多いPlayStationで返金に応じているのであれば、同社はさらに危機感を募らせるかもしれない。
(forbes.com 原文)