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2024.03.07 11:00

米フォーブスが選ぶ「フィンテック50」に初選出された8社の事業内容

Shutterstock.com

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フォーブスは2月9日、最も革新的な金融テクノロジー企業50社を選ぶ年次リスト「フィンテック50」の2024年版を発表した。今年で9回目を迎えるこのリストは、米国に本社がある、もしくは米国で相当な規模の事業活動を行っている未公開のスタートアップを対象としたものだ。
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ここ1年ほどの間に、ベンチャーキャピタルからの資金調達が滞っているにもかかわらず、今回も新たに13社のスタートアップがこのリストに加わった。この記事では、そのうちの8社のCEOを紹介する。

8人の創業者やCEOたちは、フィンテック分野のさまざまなカテゴリーで事業を運営しているが、その多くは、自身のビジネスを立ち上げる前に、より実績のある他の企業で経験を積んでいる。例えば、コーデル・ロビン=コーカーは、カーライル・グループで7億ドル(約1050億円)のアフリカ・ファンドを設立した後に、アフリカのモバイルゲームの決済ソリューションを手がけるCarry1st(キャリーファースト)を立ち上げた。会計士出身のローレン・マイリックは、Square(スクエア)に8年間勤務した後、オーナー経営者や中小企業の財務管理を支援するFound(ファウンド)を立ち上げた。

また、シーザー・セングプタは、アルファベットに約15年在籍した後の2021年に退職し、超富裕層向けの資産運用会社であるファミリーオフィスを民主化するためのArta Finance(アルタファイナンス)を立ち上げた。下記に、今年のフィンテック50に初めて登場した8人のメンバーを紹介する。

Arta Finance (アルタファイナンス)

拠点:カリフォルニア州マウンテンビュー
カテゴリー:投資関連
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アルタファイナンスのCEOのシーザー・セングプタ(48)は、グーグル(アルファベット)に約15年間在籍し、スンダー・ピチャイとともにChromeOSの開発に携わり、Google Payの開発を主導した。彼は、多額の資産を持っていたが、自身の資産運用を任せるファミリーオフィスを立ち上げるほど裕福ではなかった。彼と他の幹部数名は2021年にアルファベットを退社し、通常であれば超富裕層のみが利用可能なオルタナティブ投資や財務戦略を、すべての人々に提供するデジタル特化型のファミリーオフィスであるアルタファイナンスを設立した。

設立から2年のこの会社は、ピチャイやピークXVパートナーズ(旧セコイア・キャピタル・インディア)、リビット・キャピタル、元グーグルCEOのエリック・シュミットを含む投資家から9200万ドルを調達した。アルタファイナンスは昨年10月に米国の適格投資家を対象にしたサービスを開始し、運用資産は1億ドルに達している。近くシンガポールでもサービスを開始予定という。
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編集=上田裕資

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