RTX 5000シリーズの発売は2024年末とみられ、現時点では同シリーズに関する情報はほとんどない。わかっているのは、アーキテクチャはRTX 4000シリーズの「Ada Lovelace」に代わり「Blackwell」を採用することや、RTX 5090は2024年末に発売されるが、広く入手可能になるのは2025年前半になる見通しだということだ。
「Moore's Law is Dead」によると、その次に発売されるのは「RTX 5080」とみられる。つまり、エヌビディアが最初のターゲットとするのは、財力がある人々だ。RTX 4090の発売時の価格は1599ドル(日本での価格は29万8000円)だったが「Moore's Law is Dead」はRTX 5090が2000ドル(日本向け価格も同じ比率で値上げされれば約37万円)に値上げされると予想している。これには十分な根拠がある。
第1に、エヌビディアはこれまで新世代のGPUを発売する際、前世代から価格を下げることはまずなく、ここ数世代では大幅な値上げを続けてきた。ただ最近発売したRTX 4000 Superシリーズでは、非Superモデルから価格をほぼ据え置いており、ゲーマーにとってはささやかではあるが歓迎すべき朗報となった。
第2に、AMDは今後、RTX 5090のようなハイエンドモデルに対抗するGPUをリリースしない方針だとうわさされている。信頼できるリーカーの「Kepler_L2」はX(旧ツイッター)への投稿で、AMDが次世代「Radeon RX 8000」シリーズでは過去のRX 5000シリーズなどと同じくミドルレンジに製品を集中させる方針だと伝えている。