エヌビディアRTX 5090は「4090より70%高速」 価格も桁違いに?

例えば、2019年に発売されたRX 5700 XTは、エヌビディアのハイエンドモデルであるRTX 2080 SuperやRTX 2080 Tiのかなり下に位置し、ミドルレンジモデルと同等の製品だった。当然ながら、ハイエンドの価格帯を独占したエヌビディア製GPUは、価格が高騰した。AMDが次世代GPUでハイエンド製品を投入しなければ、RTX 5000シリーズも同じ状況になることが心配される。

エヌビディア製の半導体は、人工知能(AI)やビジネス用途のために買い占められているため、RTX 3090やRTX 4090といったハイエンドPCゲーマー向け製品にはより質の低い半導体が使われてきたとみられている。米政府による対中国のGPU輸出規制がわずかに影響するかもしれないが、それでもエヌビディアがハイエンドGPU市場で優位性を保ち、ほぼ自由な価格設定をできる可能性は高い。

とはいえ、他の価格帯のGPUも同じく高額になるとは限らない。これほどの価格のハイエンドカードを選ぶゲーマーはごく少数であるため、AMDがミドルレンジ以下の製品に注力すれば、平均的なPCゲーマーにとっては良い影響が生まれるかもしれない。RTX 5000シリーズの発売はまだ先だが、2024年はそのうわさや、AMDの競合GPUや次世代CPU「Zen 5 Ryzen 9000」シリーズ、インテルの第15世代CPUのうわさで賑わいそうだ。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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