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お米で育った豚はうまい 循環型畜産でCO2も削減

プレスリリースより

生活クラブ生協連合会は、休耕田で飼料用米を栽培し豚を育てる試みを続けているが、このほど、飼料用米の割合を大幅に増やして与えた「日本の米育ち 平田牧場 三元豚」を会員の共同購入に向けて出荷を開始する。

生活クラブは、家畜飼料の国内自給力を高めようと、1996年から山形県遊佐町の米農家と平田牧場の協力でこの取り組みを行っている。当初は豚1頭あたり、配合する米は19キログラムほどだったが、2022年には83キログラム、2023年には102キログラムにまで増やした。

豚は飼育前期と後期とで飼料の配合を変えるが、この「日本の米育ち」は、飼育前期から15パーセントの米を配合、後期は45パーセントと増やして、全体で38パーセントの配合にしている。「日本の米育ち」は早い時期から米を与えているのが特徴で、独特な甘味とうま味があり、脂身は白く質がよいとのことだ。

輸入飼料のトウモロコシと燃料代の高騰は畜産農家の経営を圧迫し、肉の価格も押し上げられている。この状況は今後も続くものと思われ、国内での飼料の確保が急がれる。また、飼料を輸入に頼れば、輸送などで余分な二酸化炭素を排出する。二酸化炭素を吸収する力があるとして見直されている水田を再活用することで、脱炭素にも大きく貢献する。

生活クラブはこの活動を通じて、地元産の米で豚を育て、その排泄物をは餌の肥料に使うという地域循環型生産体系の構築を目指すという。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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