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2024.02.28 18:00

ストリーミング加入者数は2023年に半減 解約数増加も再契約する傾向、米国

Tada Images / Shutterstock.com

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米国のストリーミングサービス加入者数が、2023年に新型コロナウイルスのパンデミック後で最悪の水準に落ち込んだことが27日、市場調査会社Antenna Researchの報告書で明らかになった。加入者数の伸びは前年比約50%減少し、解約数は過去5年間で最多を記録した。
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Netflix(ネットフリックス)、Hulu(フールー)、Paramount+(パラマウントプラス)、Max(マックス)を含む全ストリーミングサービスの総加入者数は2023年に2億4290万人に増加し、うち1億6470万人が新規加入者だった。

しかし、加入者数の伸びはパンデミック前と比較しても最低の10.1%にとどまり、2022年の21.6%から大きく鈍化した。

また驚くべきことに、解約数は1億4050万人に上った。これは2022年の解約数より3600万人以上多く、過去5年間で最多となる。
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一方、Antennaの報告によると、いったん解約した加入者が数カ月後に再加入するケースも少なくない。 解約した顧客の約25%が解約後3カ月以内に、40%が年内に再加入を果たしている。

全体では、2023年の総加入者数の約30%を再加入者が占めた。

再加入率が業界最高だったのはApple TV+で、顧客の37.2%が年内に再加入した。一方、Netflixの再加入率は26%に縮小した。

2023年のストリーミング業界の不振は、パンデミック期に爆発的に普及した動画配信サービスの全体的な成長鈍化を示している可能性がある。この5年間だけで、2019年にApple TV+がスタートし、2020年にPeacock(ピーコック)、2021年にDiscovery+(ディスカバリープラス)の立ち上げが続き、同年にParamount+がCBS All Access(CBSオールアクセス)からリブランドされた。

新しいプラットフォームの成長により、業界の一部レガシープロバイダーにとっては加入者のシェア縮小が起きている。Netflixはかつて業界最大の加入者シェアを誇り、2019年には全加入者数の約48%を占めたが、現在は26%にすぎない。同様にHuluはかつて23%を占めていたが、現在は約14%だけだ。

驚異的な解約数を計上した2023年の純増加入者数は2420万人で、業界にとって少なくとも2019年以降で最悪の業績となった。2020年は2870万人、2021年は4550万人、2022年は4120万人だった。

Antennaの調査によれば、ストリーミングサービス利用者の約39%はアカウントを維持している期間が1年未満だという。この数字は、依然として業界最大の加入者数を誇るネットフリックスを除くと45%に跳ね上がる。また、この層の約51%は加入時に3カ月しか契約しない。

これは配信プロバイダーにとって悪いニュースかもしれない。報告書によると、こうした顧客は解約を選ぶ可能性が最も高い。

forbes.com 原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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