1秒でゼロから画像を生成
同社はその後、独自の画像生成AIのPhotoroom Instant Diffusionも発表した。このモデルは、他社のツールよりも画像の生成スピードが速く、 Midjourneyが30秒、OpenAI のDALL-Eが15秒かかるのに対し、1秒でゼロから画像を生成できるとルイフは述べている。Photoroomの画像生成AIは、画像プロバイダーから提供されたものやアーティストから直接購入したものなど、数百万点の画像を集めたデータベースで学習を行っている。同社の共同創業者でCTOのエリオット・アンドレスは、Photoroomのモデルが最新のNVIDIAのGPUに最適化された「カスタムアーキテクチャ」によって、より高速に画像を生成することを可能にしたと述べている。
「当社のモデルの主な差別化要因はスピードです。私たちは、ユーザーが背景や画像を可能な限りすばやく生成できるようにしたいのです」とアンドレスは語った。
以前の職場の同僚の紹介で知り合った2人は、AIモデルの品質と精度を向上させる上で、当初は技術的な課題に直面したという。「ユーザーのほとんどは、画像の編集中にプロダクトの画像が変わることを望んでいません。背景の画像をリフレッシュしてほしいだけなのです」とアンドレスは話す。しかし、時にはAIが背景を正しく認識できず、オブジェクト自体の細部を変更してしまうことがあったという。
ルイフは、新たな資金をより多くのGPUとAIモデルを訓練するためのデータに投資し、現状で60人のチームを拡大することで、Photoroomのテクノロジーを向上させる計画だと述べている。
「私たちの使命は、ナイキやLVMHのような一流企業が用いるクオリティの高い写真を世界中の誰もが利用可能にすることです」とルイフは語った。
(forbes.com 原文)