ポケモン新作『LEGENDS Z-A』発表 Switch 2のローンチタイトルに?

(c) The Pokémon Company

任天堂は27日、人気ゲーム『ポケットモンスター』シリーズの新作となる『Pokémon LEGENDS Z-A(ゼットエー)』(以下、『Z-A』)を発表した。

好評を集めた2022年の『Pokémon LEGENDS アルセウス』に続く「LEGENDS」シリーズの新作であることを、多くのファンは歓迎している。舞台は『ポケットモンスター X・Y』と同じカロス地方で、同作で導入された「メガシンカ」も復活する。

ただ、発売時期は2025年とのみ説明されており、かなり先になりそうだ。英語の発表文では、対応機種はNintendo Switchの「systems(各システム)」と書かれている。これは、最近の報道で2025年発売予定と伝えられた次世代ゲーム機「Switch 2(仮)」のローンチタイトルであることを強く示唆している。もちろん、現行のSwitchにも複数のバージョンがあり、任天堂はそれらをまとめて「Switch systems」と呼んでいるわけなのだが、2025年という発売時期を考えると、『Z-A』は次世代機向けに開発されていると考えてよさそうだ。

ファンたちはポケモン新作の発表をとても喜んでいるようだが、一方でこれが任天堂の年末商戦にどのような影響をもたらすのかはわからない。今年の年末に向けてポケモン新作を発売できれば、大きな売り上げが見込めたはずだ。しかし、2024年2月の時点で2025年発売を発表したということは、発売日は少なくとも1年先、あるいは1年半先になるだろう。任天堂はその空白期間を埋めるために、別の大作を投入する必要があるかもしれない。Switch 2が2025年まで発売されないとなると、今年はSwitchにとって奇妙な最後の年になりそうだ。

『Z-A』の発売がかなり先になることのメリットとしては、この時間を使いゲーム内容に磨きをかけ、ここ最近の『ポケモン』タイトルより質の高い作品をつくれるとの期待がある。最近のタイトルは、広く人気を集めた『アルセウス』を含め、グラフィックや動作が他のSwitch向けソフトよりも粗悪だったため、開発元のゲームフリークが手を抜いているとの批判が生まれていた。しかし、PlayStation 4並みの性能を持つともうわさされているSwitch後継機で『Z-A』が発売されれば、話は別だ。次世代機の性能を生かしたポケモンゲームは、どのような見た目になるのだろうか?(『Palworld / パルワールド』のようになるのか?)

いずれにしても、これは『ポケモン』シリーズのファンにとって大きなニュースだ。発売までかなり待つことになるが、その価値があることを願う。
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forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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