ジェフ・ベゾスには、そうしたアドバイスは必要ない。ベゾスはCNBCのインタビューから20年後のアマゾンが高収益をあげる企業になっていた頃、ワシントンD.C.のエコノミッククラブのイベントに登壇し、同クラブの会長であるデビッド・M・ルーベンスタインに「誰が顧客かを特定する必要がある。例えば、(ベゾスが2013年に買収した)ワシントンポストの場合、顧客は広告を出す人たちだろうか。違う、顧客は読者だ。それがすべてだ」と語った。
ベゾスはまた、低所得者層向けの非営利の学校を運営することを使命とする自身のデイ・ワン財団についてルーベンスタインにこう語った。「顧客は子どもになる。これはとても重要だ。というのもこれがアマゾンの秘訣だからだ。アマゾンの原則はいくつかあるが、私たちを成功に導いたものとして群を抜いて第一にくるものは、強迫的なまでの顧客重視の原則だ」
そしてベゾスはアマゾンの原則を新たに始めた慈善事業に応用した。「では、学校では誰が顧客か。保護者だろうか。それとも、先生だろうか。いや、子どもだ。そして、それが私たちがやろうとしていることであり、私たちは強迫的なまでに子どもたちに重きを置く」
ベゾスのように、自分のオーディエンスが誰であるかを把握し、ひたすらオーディエンスに集中するといい。
(forbes.com 原文)