2024.02.29 14:30

イタリアのアマルフィ海岸への旅行が容易に 7月に商用空港開港で

イタリアのアマルフィ海岸(Getty Images)

世界で最も絵になる観光地とも言われるイタリアのアマルフィ海岸への旅行が、今年夏から容易になる。最寄りのサレルノ・コスタダマルフィ空港が、7月から商用便にも開かれるのだ。アマルフィ海岸を訪れるには、現時点では電車やバスなどを使わなければならない。

サレルノ・コスタダマルフィ空港では、最終的に年間600万人の旅客に対応できるよう改修工事が進められている。すでに滑走路が延長され、現在は新ターミナルの建設中で、完工は2027年の予定。さらに2043年まで拡張を続ける計画もある。

同空港はアマルフィの南東約45kmに位置する。約21km先にはサレルノ県の県都サレルノがある。最も近い空港はナポリ・カポディキーノ国際空港で、約60km北にある。

アマルフィ海岸へ就航予定の航空会社

英航空格付け会社スカイトラックスから昨年、欧州の最優秀格安航空会社(LCC)に選ばれたスペインのボロテア航空は、7月11日よりサレルノ・コスタダマルフィ空港から以下の4路線を就航する。

・イタリア・カリアリ(7月就航)
・フランス・ナント(7月就航)
・イタリア・ベローナ(9月就航)
・イタリア・カターニア(9月就航)

アマルフィ海岸への旅

アマルフィ海岸を訪れるなら、気候が穏やかで混雑の少ない5月または9月が最適だ。滞在期間は5日程度が良いだろう。

サレルノ・コスタダマルフィ空港が商用便にも開かれることで、旅行者にとっては美しいアマルフィ海岸の観光がしやすくなり、地元の企業や観光業界にとっても歓迎すべき知らせだ。だがその一方で、商用便の就航がもたらす影響や、同国の人気観光地ベネチアなどで問題となっているオーバーツーリズム(観光公害)の可能性を懸念する地元住民もいる。

forbes.com 原文

翻訳・編集=安藤清香

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事