「空間コンピューティング」時代に備える、今見ておきたいTEDプレゼン8選

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コンピューティングは「パーソナルコンピューティング」から「モバイルコンピューティング」、そして「空間コンピューティング」へと進化している。アップル初の空間コンピュータであるApple Vision Proが最近リリースされ、iPhone 15には空間ビデオ機能が搭載されている。また、Meta Quest 3などのAIハードウェアは、コンピューティングの新時代の舞台を整えるのに役立っている。

空間コンピューティングの時代が到来すれば、ビジネスのオペレーション、提供する製品やサービスのあり方、そして労働力をどのように確保するべきかなどについて、これまでの常識が変わっていくだろう。空間コンピューティングの研究はこれまで何年間も行われてきた。しかし今回初めて、その研究成果をアーリーアダプター向けの製品として利用できるようになったのだ。

空間コンピューティングは、今も進化を続ける3D中心のコンピューティング形態である。そのコアな技術はAI、コンピュータビジョン、複合現実、そしてユーザーの物理的世界の体験に仮想体験を融合させるさまざまな技術であり、ソフトウェア、ハードウェア、データ、コネクションなどの分野における進歩を組み合わせた新しい技術分野である。これにより、人間同士や機械との新たな相互作用やコミュニケーションが可能になるだけでなく、機械がこれまでには不可能だった方法で物理的な現実世界を理解することもできるようになる。

ビジネスの観点から話すと、今後は目に見えるもの、触れるもの、知ることのできるものすべてにコンピューティングの概念が拡大されていくことになるだろう。これはコンピューティングという分野でも最新の技術であり、その可能性をフルに発揮するためには新しいツールやコンポーネントをセットで提供していくことが必要だ。

ビジネスマンとして、空間コンピューティングとは何か、空間インターフェイスがどのように機能するかを理解し、いち早く空間コンピューティング時代に備えるために最適な方法がある。これらの8つのTEDプレゼンテーションは、空間コンピューティングの背後にある基礎技術を説明し、この新しい時代においてクリエイティビティ、コミュニケーション、対人関係などがどのように進化していくかを想像するのに役立つことだろう。
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翻訳=江津拓哉

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