モビリティ

2024.03.04 08:45

世界一タフな無人水上艇「Bluebottle」、風と波と太陽で数カ月間航行

プレスリリースより

オーストラリアのメーカーが製造し、オーストラリア海軍にも採用されている「世界でもっともタフな自律無人水上艇」が日本でも発売されることになった。帆で風を受け、太陽光パネルで発電し、風も光もないときは波の力で推進する堪航性に優れた海洋ロボットだ。長期間の海洋調査を可能にする。

Ocius Technology(オシアス・テクノロジー)は、堪航性(航海上の通常の危険に堪えて安全に航行できる能力)に優れた「Bluebottle」(ブルーボトル)を開発し、販売している。風のあるときは帆を使い、風が強くなると帆を畳んでモーターで推進する。風も太陽もないときは、波の上下動を利用した推進装置「フリッパーフィン」で航行が続けられる。化石燃料を使わずに数カ月間の調査航行が可能だという。2023年11月に行われたAUKUS(豪、英、米軍事同盟)の無人システム軍事演習では、ときには風速が25メートルを超える暴風のなか、予定のコース上をソナーアレイを曳航する海中探索ミッションを成功させている。

ディーゼル発電機を搭載したモデルもあり、洋上風力発電サイトの事前調査に必要な地層探査ソナー、科学魚群探知機、気象観測センサーなどの高度な観測装置を搭載して運用することもできるとのことだ。日本では、探査機器の販売やレンタルを行うサイスガジェットがBluebottleの販売を行う。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事