「リーダーの気配り」がチームの生産性を高める 毎日の短い会話が効果的

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ウチのチームは生産性が高いと感じているリーダーの約4割は、毎日、会議以外に全員と短い会話を交わしていることがわかった。またそうすることで、会議での認識合わせの時間が減り、効率よく本題を進められるという。

音声コミュニケーションツール「VOICHAT」(ボイチャ)を運営するVOICHATは、チームの生産性が高いと感じていて、部下を5人以上持つチームリーダー111人を対象に調査を行った。すると、39.7パーセントが「ほぼ全員と毎日話す」と答えた。特定の部下とは毎日、それ以外の部下とは週に数回話すとの回答を合わせると7割近くになった。特定の部下とのみ週に数回、それ以外の部下とはあまり話さないというリーダーはわずか2.7パーセント。会議以外では話さないという人は0パーセントだった。つまり、リーダーとメンバー全員とよくコミュニケーションを取っているチームほど生産性が高いことになる。

また、リーダーが部下と話すときのパターンは、複数人に対して自分から話しかける場合が64.9パーセントで最多。1対1で自分から話しかける場合が41.4パーセントだった。部下から話しかけるパターンも26.1パーセントあった。これは、5人から10人のチームに多く、小さなチームほど上下の垣根が低い傾向が見られる。

話す時間は5分から15分が63.1パーセントと、突出して多かった。チームの人数が多いほど話す時間は短い傾向だが、チームの生産性を高いと感じるかを事前に聞いたときに、非常にそう思うと答えたリーダーの場合は、30分以上が6.5パーセントと、全対象者の2.7パーセントに比べてやや多かった。

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文 = 金井哲夫

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