ジャック・マーの妻がシンガポールで不動産購入、総額56億円

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中国のアリババの共同創業者で富豪の馬雲(ジャック・マー)の妻の張瑛(チャン・イン)が、シンガポールの3つの不動産物件を総額5000万シンガポールドル(約56億円)で購入したと、現地の経済紙ビジネス・タイムズが2月21日に報じた。

シンガポールに帰化した張は、現地の流行りのエリアであるタンジョンパガー地区にあるショップハウス(伝統的な店舗付き住宅)を3軒取得したと報じられた。ジャック・マー財団は、フォーブスのコメント依頼に返答しなかった。

フォーブスは中国で6位の富豪であるマーの保有資産を247億ドル(約3兆7000億円)と試算している。彼は、シンガポールへの投資に興味を示す中国生まれの富豪たちに加わった。

ここ最近、中国の富豪はシンガポールの不動産に対して盛んに投資を行っており、火鍋レストランチェーン「海底撈(ハイディーラオ)」の共同創業者で50億ドル資産を持つShi Yonghong も、シンガポールに帰化し、数百万ドルを投じて高級住宅を購入した。彼は、シンガポールの富豪ランキングの6位に入っている。

また、深圳の医療機器メーカー「深圳邁瑞生物医療電子(マインドレイ)」の共同創業者で153億ドルの資産を持つリー・シーティンも、2018年にシンガポールに帰化し、シンガポールの富豪ランキングで1位となっている。

現在のところ、馬と張の夫妻が長期間に渡りシンガポールに住む意向はないと見られている。馬は2019年にアリババの日常業務から退いた後の数年間を海外で過ごした後に、昨年中国に帰国しており、最近になって発言力を強めている。彼は、昨年11月のアリババの社内フォーラムへの投稿で、同社の22万人を超える全従業員が決意し努力すれば、かつての成功を取り戻すことができると発言した。

馬はアリババの創業当初に妻から約140万ドルの創業資金を借りていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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