北米

2024.02.24

バイデン米大統領の愛犬は「制御不能」、24回以上も人に噛みつく

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バイデン大統領の愛犬は、これまでに少なくとも24回にわたり大統領警護隊(シークレットサービス)の職員に噛みつく事件を起こしていたことが、CNNが入手した文書で明らかになった。

CNNが情報公開法に基づき入手した記録によると、大統領の「コマンダー」と呼ばれる2歳のジャーマンシェパードは、シークレットサービスの隊員に複数回にわたり噛みついたという。そのため、職員は怪我を避けるために、職場のオペレーションを変更せざるを得なくなったとされる。

これらの噛みつき事件は、ホワイトハウスやデラウェア州の大統領の自宅、さらに大統領が過去2回の感謝祭の休暇を過ごしたマサチューセッツ州ナンタケットやキャンプ・デービッドでも発生していた。

24件という数字に、シークレットサービス以外のホワイトハウス職員が関係した事案は含まれていない。一方、保守派の監視団体ジュディシャル・ウォッチの昨年7月のレポートによると、これとは別に少なくとも10件の噛みつき事件が発生しており、警官が病院で治療を受けたケースもあるという。

シークレットサービスのアンソニー・グリエルミ広報部長はフォーブスに対し、これらの事件は職場での負傷に該当すると回答した。バイデン家に近い関係者はCNNに対し、バイデン夫妻は、事件について心を痛めていると語った。

バイデン家は2021年12月に、まだ子犬だったコマンダーを、大統領の兄ジェームズからの贈り物として引き取った。しかし、ジュディシャル・ウォッチが入手した職員のEメールによると、コマンダーはそれ以来「極めて攻撃的な行動」をとるようになった。同団体のレポートで詳述された事件のいくつかは、コマンダーがリードを外して散歩をしているときに発生したもので、大統領夫人のジル・バイデンは、この犬を「制御できなくなった」と述べていた。

昨年9月には、ホワイトハウスを訪れた観光客が、コマンダーがホワイトハウスの職員に噛みつく姿を撮影していた。ジル・バイデンの広報担当者は10月、コマンダーがホワイトハウスを去ったことを発表し、この犬の居場所はバイデン家が決める述べていた。

バイデン家には以前、メジャーという名の別のジャーマンシェパードがいたが、この犬も複数の噛みつき事件を起こし、デラウェア州に住む大統領の友人の家に預けられたと報じられている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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