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2024.02.24 10:00

イーロン・マスク、グーグルのAIを「非常識で人種差別的」と非難 検索も攻撃


グーグルの人種教育プログラムについて取り上げた投稿に対しては、「『邪悪になるな』と主張する会社は、ほぼ確実に邪悪になる」と返信した

「邪悪になるな(Don't be evil)」とのフレーズは、グーグルが社是として掲げていた有名な標語だ。同社がアルファベットの傘下に再編された際に、社是は「正しいことをせよ(Do the right thing)」に変更されたが、2018年にひっそり削除されるまで企業行動規範として残っていた。

マスクはここ数カ月にわたり、多様性、公平性、包摂性(DEI)の取り組みへの不満を強く表明している。最近ではウォルト・ディズニー・カンパニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)を批判し、同社の方針は「ディズニーのDEIゲシュタポ」に強制されたものだと主張。著名投資家ビル・アックマンら複数の富豪や実業家とともに、DEIの取り組みが白人男性を差別し事業に損害をもたらしているとの持論を展開している。

今回の騒動をめぐって、グーグルのプロダクト・ディレクターでGeminiの画像生成プロジェクトにも関与したジャック・クラウチェクの過去の投稿が発掘されると、マスクは「グーグルのAIがこれほど人種差別的で性差別的である理由の大部分は、この男にある」と投稿。クラウチェクの投稿は米国における白人特権と人種差別を認める内容だったが、マスクはこれこそGeminiが「方向性」を誤った証拠だと主張し、人気コメディードラマ「シリコンバレー」の登場人物と比較する投稿に「実際のシリコンバレーは、ドラマよりもクレイジーだ」と返信した。

マスクはAI事業にも投資しており、昨年立ち上げたAIスタートアップ「xAI」について、Xと同じくライバル企業より「wokeでない」政治的に中立な事業だとの印象づけを試みている。xAIが開発した「反抗的」なチャットボット「Grok(グロック)」 は、OpenAIのChatGPTを直接代替する製品と位置づけられている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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