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2024.02.24

イーロン・マスク、グーグルのAIを「非常識で人種差別的」と非難 検索も攻撃

photosince / Shutterstock.com

米企業家イーロン・マスクは22日、グーグルの対話型人工知能(AI)「Gemini(ジェミニ)」について、偏向した「人種差別主義者」だと非難した。翌23日にはグーグル検索にも攻撃の矛先を向け、同社が2024年米大統領選挙を不正に操作しようとしているとの陰謀論をあおる投稿を行った。

グーグルに対しては、GeminiのAI画像生成機能をめぐり、多様性を意識しすぎているとして激しい反発が起きている。歴史上の人物として生成された画像が、歴史的に不正確な人種や性別で描かれることが発覚し、誤解を招くと批判が殺到。同社は人物画像の生成機能を一時停止すると発表した。

マスクはこうした動きを受け、「問題はGeminiだけでなく、グーグル検索にもある」とX(旧ツイッター)に投稿。グーグルはAI画像生成に関して「勇み足を踏んだ」との見方を示した

グーグルは不正確な画像生成について、偏向問題に取り組み、表現を改善し、グローバルなユーザー基盤を生成結果に反映しようと務めた結果生じたものだと弁明している。

これに対しマスクは、グーグルの「非常識で人種差別的な反文明的プログラミング」が露呈したと主張。「woke(ウォーク)」な多様性への取り組みが西側の文化や文明を破壊しているとの常套句を繰りかえした。「woke」は社会問題に関する意識が高いことを指し、リベラル派をやゆする言葉として使われる。

マスクはまた、グーグルが「西側文明に大きな損害を与えた」と主張するX投稿をリポスト。米ベンチャーキャピタル(VC)大手セコイア・キャピタルのパートナーであるショーン・マグワイアが投稿した「Geminiは氷山の一角だ」との懸念同意を表明し、グーグルが多様性のノルマを達成するために白人男性を差別しているという話を「たくさん耳にしている」と書き込んだ。

さらにマスクは、グーグルが反共和党に強く偏向しており「2024年の(大統領)選挙を不正に操作している」とする陰謀論者の主張を、「憂慮すべきことだ」とのコメントを付けて拡散した。
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翻訳・編集=荻原藤緒

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