まず、マネー・決済系サービスでふだん使っているものについて問うたところ、「スマホ決済」が73%とダントツだった。2位は「ネットバンキングができるサービス」で35%、3位が「スマホ同士での個人間送金サービス」で26%となっている。
1位と3位が前年の調査と比較して5ポイントも伸びており、それぞれ年代別に見ていくと、どちらも全体的に伸びているが、特に若者の伸び率が高くなっている。個人間送金サービスは、コロナ禍を経て友人どうしで飲食する機会が増え、割り勘の際に利用するケースが増えているのかもしれない。
また、ふだん店舗での支払い方法について問うたところ、やはり「スマホ決済」が順調に伸びてきており、「現金払い」はもちろん、「カード払い」もわずかに超えてきた。ここでいうカード払いとはクレジットカードだけでなく、交通系ICカードやnanacoなどの電子マネーカード、QuickPay ・iDカード、デビットカードなどで、スマホを使っての支払い(モバイルSuicaやQuickPayモバイル・iDなど)は含まれない。
筆者も、コード決済や交通系ICカードなどスマホによる複数の支払い方法を利用できるようにしており、極力スマホで決済する。そんなスマホ決済をまだ3割弱の人が使っていないというのは意外だ。一方、個人間送金サービスは、筆者はほぼ利用していない。こちらは相手次第ということもあるが、スマホ払いが主流ならこちらも活用したほうがよい気はする。現金を下ろしたいのにATMの数が減っていて、しかも手数料を取られるなど、ますます極力利用したくないいま。今後ますます現金払いは減っていきそうだ。
出典:LINEリサーチ「金融に関する調査」より