海洋プラスチックごみから電力を 海上太陽光発電所にアップサイクル

プレスリリースより

日本の海洋プラスチックごみの6割は漁具だという。それを再資源化して、海上太陽光発電所を作る計画を廃プラスチック再生企業が進めている。

樹脂枕木、ごみ袋、内装材などに使われたプラスチックは、異なる樹脂を組み合わせた複合プラスチックであるためリサイクルが難しく、ほとんどが焼却や埋め立て処理にされているのが現状だ。三重県で廃プラスチックの再資源化を行うREMARE(リマーレ)は、そうした複合プラスチックを再資源化する独自技術を持ち、焼却、埋め立てではない第3の選択肢となるプラスチック循環インフラの構築を目指している。
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なかでも力を入れているのが、海洋プラスチックごみだ。同社は海を「NEW NATURE」と呼び、すでに環境の一部となった海洋プラスチックを「海からの恵み」ととらえ、OPO(海洋プラスチックの最適化)をテーマとする活動を計画している。たとえば、海洋プラスチックごみを回収して、その場で加工を体験するサステナブルツーリングなどだ。

海上太陽光発電所もそのひとつ。廃棄漁具から浮体構造を作り、海に浮かぶ太陽光発電所を作るという壮大な計画だ。焼却でエネルギーを消費するはずだった廃プラスチックが「新たなエネルギーを生み出す基盤」になるという。現在、このプロジェクトに協力する金型製作会社、フロー成形会社、電力販売会社を募集している。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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