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2024.02.22 16:00

iPhone 15のバッテリーは想定の2倍優秀、3年以上快適に使えることが判明

安井克至

Getty Images

アップルはiPhoneの大きなアップデートであるiOS 17.4を近々公開する。現在、4回目の開発者向け、およびパブリックベータとなる最新バージョンが公開されたところだ。その中に、バッテリーの健康状態をチェックする新たな方法があり、iPhone 15シリーズの全ユーザーに朗報、つまりハードウェアの変更はないものの、バッテリー寿命がはるかに長くなるという。

注目を集めるさまざまな機能がある中、iPhoneのバッテリー寿命は今も残る重要な課題であり、何にもまして解決が求められている。

昨年秋、アップルはiPhone 15にバッテリーの「充放電回数」を導入し、ユーザーはこれまで何回バッテリーを充電したかがわかるようになった。役に立つ機能ではあるが、見つけるのは少々難しい。iPhone 15ユーザーは「設定>一般>情報」で確認できる。

iOS 17.4でそれが変更され、「設定>バッテリー」にこの情報が移り、ずっと見つけやすくなる。iOS 17.4の一般公開は3月上旬になると予想されている。

このバッテリー情報の表示の変更は良いスタートだが、実はもっと良いニュースがある。このアップデートと並行して、アップルは何らかのバッテリーテストを行っているようだ。

アップルはiPhone 15シリーズのバッテリーを再テストしているという。iPhone 15と15 Plusだけでなく、iPhone 15 Proと15 Pro Maxも含まれる。これまで同社は、これらのモデルも、以前のiPhoneもフル充電サイクルを500回繰り返した後、元のバッテリー容量の80%になるとしてきた。これは毎日充電したとして約1年半後の状態となる。これはバッテリーがダメになるというわけではなく、それ以降に元の容量の80%までに達しないということだ。

アップルは今回の再テストで、iPhone 15シリーズの4機種がずっと高い基準を満たしており、2倍となる1000回の充電サイクルの後でも80%の容量を維持することを発見した。これは毎日充電を繰り返した場合の約3年間に相当する。

アップルは、制御された条件下でバッテリーの充放電を1000回行ったというが、その条件の詳細は明らかにされていない。

つまり、iPhone 15シリーズのハードウェアにもソフトウェアにも変更はないが、これまで考えられてきたよりも長くバッテリーが長く性能を維持するという安心をユーザーは感じ続けられる。

他のiPhoneについても、アップルは現在も「充電サイクル500回後に80%のバッテリー容量」というこれまでの基準を満たしているが、さらなる調査を行なっているという。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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