一方で、中国や北朝鮮、イラン、その他の国の独裁者らが米国のリーダーシップの失敗によって勢いを増し、攻撃される国や人々を守るために戦う米国のリソースにも負担をかけるような圧力を加えてくることも忘れてはならない。同様に、西側諸国の迎合主義者や過激主義者も一層勢いづき、要求をエスカレートさせることが予想される。
状況を正す最後のチャンス
MAGA共和党の考えに反して、トランプが大統領に再選してもこれらの問題がすべて解決するわけではない。トランプとプーチンのリーダーシップの下で、我々は独裁政治の闇に突入する。ジャーナリストは書く内容に注意を払わなければならず、人権活動家は嫌がらせを受け、黙らされる可能性が高く、民主主義を主張するために政治の舞台に立つ者は安全やセキュリティに用心しなければならなくなる。所得と富の不平等によって突き進む強権政治の国への移行は、米国だけでなく他の国でも始まっている。それを止めることはまだできるのだろうか。現在、米議会では超党派で対外支援と南部の国境警備強化の案をまとめる動きがある。だが、トランプとジョンソンが阻む限り、たいしたことにはならなさそうだ。このような状況では、ロナルド・レーガン元大統領がかつて国民に警告した言葉に耳を傾けるのが賢明だろう。「平和と自由を守るという困難だが必要な仕事をとるのか、それとも自由の敵が日々増長する中で責務を無視して盲目的に最善を望むという誘惑に流されるのか、その間で賢明な選択をするかどうかは現代に生きる私たち次第だ」
(forbes.com 原文)