注目を集めた日本のスタートアップ
そんなJAPANパビリオンで注目を集めたプロダクトやサービスを4つ紹介しよう。
Oculus 創業者も体験しピント調整を行なうアイウェア
日本のクラウドファンディングにおいて最高額を塗り替えたオートフォーカスでピント調整を行うアイウェアであるViXion01。その開発を行なう
ViXionのブースにはOculusのファウンダーであるパルマー・ラッキー氏も訪れ製品を体験したという。ShowStoppers、Omdia Innovation Awardといった各団体からのアワードも受賞。「外科手術や精密製造においても高いポテンシャルがある」と高い評価を得た。
サングラス のような見た目で違和感なく装着できる上に、本体も非常に軽い
さまざまな活用が期待される遮熱・発電する新時代のガラス
inQsは遮熱・発電するSQPV(Solar Quartz Photovoltaic)ガラスを発表する。従来の太陽電池とは違い無色透明で、寒さ・暑さを遮断し、省エネにも貢献し、薄暗い室内やくもりの日でも機能する。見た目は普通のガラスと変わらないため、これまでどおりオフィスや自動車の窓などに使用することもできる。多方面への活用が期待されている。
パッと見は普通のガラスだが発電する。ステンドグラス風のオシャレな加工も可能
藻類を使ったサステナブルな調味料
藻類を加えることで新たな「Umami(旨み)」を感じられるようになるアルガルバイオ(https://algalbio.co.jp/)の基本調味料「Algaly」東京大学で20年におよび藻類の研究を続けるチームから生まれたスタートアップ。藻類にはストレスを軽減するなどの効果があるという。藻類は光合成を通じて二酸化炭素を吸収することからサステナブルな素材としても注目されており、同社は人間の健康的な生活と持続可能な世界の構築をめざしている。
塩、醤油、酢などの基本調味料に藻を入れた商品。しっかりした旨みを感じられた
自ら発熱する繊維で加熱調理ができるバッグ
横浜の繊維メーカーWILTEXによるバッグ「WILLCOOK」は、繊維自体が発熱することで内部が5分間で80℃になる。飲みものや食べものを温めるだけでなく、保温にも使える。繊維自体は新たなテクノロジーではないが市販品として活用できるかたちにした。災害時の活用にも期待できる。
繊維自体が発熱するため形状を問わない。ファッションバッグにも活用できる