19日の株価の下落は、週末にゲーム系メディアやブルームバーグが報じた、待望のNintendo Switchの後継機の発売が来年初頭に延期されるというニュースを受けてのものだ。
この情報は、ブラジル人ジャーナリストのペドロ・ヘンリケ・ルッティ・リッペが最初に伝えたが、これに続いて、ゲーム系メディアのユーロゲーマーは、発売の延期は新機種向けの強力なゲームのラインナップを確保するためだと報じていた。
ブルームバーグによると、複数のゲームパブリッシャーもこの延期について知らされており、後継機の発売は、任天堂の2024年の会計年度の終わりの2025年3月頃になると予想しているという。この延期は、ゲーム機の発売が年末のホリデー商戦を逃すことを意味し、任天堂に大きな財務的ダメージを与えそうだ。
任天堂は、次期ゲーム機についてほとんど詳細を明らかにしていないが、2025年3月という予想が正確であれば、名称未定のこのコンソールは、現行のNintendo Switchの発売から8年後にリリースされることになる。
新機種は、Nintendo Switchのユニークなハイブリッドデザインをベースに、エヌビディア製のチップを搭載すると予想されている。Switchは、史上最も売れたゲーム機の1つで、携帯ゲーム機として外に持ち出して遊んだり、従来の家庭用ゲーム機としてテレビに接続して遊んだりすることができる。しかし、Switchの売れ行きは鈍化している。
今年のSwitch向けのゲームのラインナップは、3月に発売される『プリンセスピーチ Showtime!』を除けば、旧作のリメイクばかりで、昨年の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』や『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』のような新たな注目タイトルは含まれていない。
任天堂は昨年2月、Nintendo Switchの世界での累計販売台数が2022年末時点で1億2255万台に達したと発表している。これにより、SwitchはソニーのPlayStationやニンテンドーDSに次いで歴代3位の販売台数を記録したとされていた。
(forbes.com 原文)