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2024.02.23 09:45

「迷子のネコ」のガイドライン策定 保護動物のデータベースとは:能登半島地震

プレスリリースより

能登半島地震で飼い主と生き別れてしまった猫を救おうとさまざまな動物保護団体が活動しているが、情報を共有して連携しなければトラブルや混乱を招く。そこで、能登半島での民間団体による動物レスキューのための「民間団体における所有者不明動物の保護に関するガイドライン」が策定され、同時に、保護猫の情報を共有できる「全国保護動物データベース」もスタートした。

このガイドラインとデータベースは、猫の保護活動を全国展開しているネコリパブリックが、特定非営利活動法人日本動物保護取扱環境支援機構(SAP)と、ウェブアプリケーション開発などを行うEasy Communicationsが共同で作成したもの。ガイドラインには、レスキュー活動を行う団体に向けた、チラシの作り方、飼い主が判明したときの医療費に関するルールや、飼い主への返還手続き、譲渡手続きなどの行動規範、同意書や誓約書などの書式などが示されている。このガイドラインに賛同する団体は50以上。一般支援者もこれを判断基準として役立てることができる。

データベースは、保護した猫の情報の登録と検索ができる。現在は、能登半島での保護活動に役立てられるよう、石川県の被災地自治体データと連携しているが、このように官民が協力して保護動物のデータ化を進め、能登半島に限らず、今後の被災地での動物保護サポート体制の確立を目指すということだ。

ネコリパブリックは保護猫カフェの運営やグッズ販売などを行う株式会社と、非営利活動を行う一般社団法人とに分かれていて、どちらも猫の殺処分ゼロと猫の幸せを目指して全国展開している。能登半島地震では、1月11日から石川県珠洲市を中心に猫の一時預かりや所有権放棄の猫を引き取るなどの活動を行ってきた。

民間団体による被災地の所有者不明動物の保護ガイドライン
https://www.sap.or.jp/protection/guideline/

保護動物データベース
https://www.sap.or.jp/protection/

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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