AI

2024.02.20 10:30

メタが生成AIで作った「偽アカウント」900件を削除、ジャーナリストらを監視

安井克至
同担当者は、同社の製品はソーシャルメディアコンテンツの大量スクレイピング用に設計されておらず、顧客に提供した後はアバターの管理を行っていないとも主張し「CY4Gateグループが開発したAI搭載製品がカザフスタン、モンゴル、アゼルバイジャンの顧客に販売された事実はなく、CY4Gateグループがデモ参加者やジャーナリストに対応するアバターを生成したこともないと断言する」と述べた。

他のイタリア企業も偽アカウントに関与

メタはまた、別のイタリア企業であるIPS Intelligenceが作成した偽アカウントを削除したことも明らかにした。これらの偽プロフィールには生成AIによる画像が使われ、標的の公開情報を収集するために使われていた。同社は、イタリア、チュニジア、米国、マルタ、オマーン、トルコ、フランス、ザンビア、ドイツ、メキシコのユーザーを標的にし、IPアドレスを暴露するリンクをクリックさせようとしていた。IPS Intelligence にコメントを求めたが、回答を得ることはできなかった。

メタのサイバースパイ調査責任者であるマイク・ドビリアンスキー(Mike Dvilyanski)は2月13日「スパイウェア企業は、スパイ活動の追跡を困難にするため、複雑な組織構造を構築している」と述べた。

メタの脅威破壊担当ディレクターであるデイビッド・アグラノビッチは、プラットフォーム上でスパイウェアによる監視が深刻化する前に食い止める努力をしていると主張する。「攻撃の初期段階を許してしまうと、脅威が深刻化してしまうため、攻撃ライフサイクルの全体を破壊することが重要だ。我々が協力してこの脅威に対応することで、人々のデバイスやアカウントが危険にさらされるという最も深刻な段階に至る前に、被害を食い止めることが可能だ」と彼は語った。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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