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2024.02.20 09:30

エヌビディアの投資部門が支援する「次世代AI企業」20数社の中身

NVIDIAのジェンスン・フアンCEO(Shutterstock.com)

NVIDIAのジェンスン・フアンCEO(Shutterstock.com)

米半導体大手エヌビディアの時価総額は2月14日、1兆8300億ドル(約275兆円)に上昇し、アルファベットを抜いて米企業として3位に浮上した。同社は、投資部門のNVentures(エヌベンチャーズ)を通じて、直近の2年ほどの間に20数社のスタートアップに投資している。
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そのうちの1社が、人工知能(AI)を活用したバイオテクノロジー企業のTerray Therapeutics(テライ・セラピューティクス)だ。病気の原因となる生体内の分子の構造を解析し、その情報をもとに医薬品候補化合物を設計する低分子創薬を専門とする同社は、エヌビディアからの支援を受けて、自社のAIモデルのCoatiに磨きをかけている。

テライ社のジェイコブ・バーリンCEOは「彼らのサポートがなければ、ここまで到達することはできませんでした」とフォーブスに語った。同社に追い風を与えたのは、AI開発に使われるGPU(グラフィック・プロセッシング・ユニット)から最大のパワーを引き出す方法を知っているエヌビディアのチームへのアクセスだった。

他のエヌビディアの投資先企業も、この分野でますます影響力を増しているジェンセン・フアンCEOから、迅速なメールの返信をもらうことがあるという。また、エヌビディアからの出資を得ることは、現在進行中のAIブームにおいて、最も重要な企業の1つからお墨付きを得ることを意味する。
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エヌベンチャーズの副社長で責任者のシド・シディークは、フォーブスに対し、同社の投資の目的の1つは、エヌビディアに健全なリターンをもたらすことだと説明した。

アルファベットやマイクロソフト、セールスフォースといった他のハイテク大手も、独自のベンチャーキャピタル(VC)を持っている。しかし、エヌベンチャーズは比較的新しいVCであり、従来のVC以上のメリットを提供できると、同社の出資を受けた企業は述べている。

エヌビディアのGPUを使用したOpenAIのChatGPTがリリースされたのは2022年11月のことだが、その数カ月の2022年初頭に設立されたエヌベンチャーズは、Cohere(コヒア)やHugging Face(ハギングフェイス)、Inflection(インフレクション)などのAIユニコーンに投資を行っている。
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編集=上田裕資

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