今年寝台列車の旅をしてみたい人のために、各種交通機関の予約サイト「オミオ」が、最適な経路と予約情報をまとめたガイドを発表した。
ベルリン~ブリュッセル
ヨーロピアン・スリーパーが運行するグッドナイト・トレインは、昨年5月に運行を開始した。この路線はドイツの首都ベルリンからオランダの首都アムステルダムを経由し、ベルギーの首都ブリュッセルを結ぶ。運行会社は今年春に路線を拡大すると発表し、今後ますます注目されそうだ。3月25日には、ベルリンからドイツ東部の文化都市ドレスデンを経由し、チェコの首都プラハまで延長される。チケットは貸し切りの個室、相席の個室、座席の3種類から選ぶことができる。寝台室は洗面台や座席、テーブル、最大3つのベッドを備え、快適な作りとなっている。個室には内側から鍵をかけることができる。すべてのチケットには、無線LAN、タオル、洗面用品、朝食、飲料水、ウェルカムドリンクが含まれる。女性専用の個室も用意され、女性客も安心して快適に過ごすことができる。
ベルリン~パリ
オーストリア連邦鉄道は昨年12月、ベルリンとパリを結ぶナイトジェットの運行を9年ぶりに再開した。この列車は月、水、金曜日の午後8時18分にベルリン中央駅を出発し、翌朝10時24分にパリ東駅に到着する。所要時間は14時間6分だ。今年秋には増便され、毎日運行されることになっている。この路線は欧州の主要な2大都市を効率的に結び、翌朝にはパリに到着するため、十分に休息した後で快適な1日を開始することができる。ナイトジェットは同月、ドイツ北部ハンブルクからオーストリアの首都ウィーンと同国西部インスブルックを結ぶ新路線の運行も開始した。所要時間は12時間で、今年春にはオーストリア西部のブレゲンツまで延長される予定だ。
チケットは個室、簡易寝台、座席の3種類。快適性を重視しプライバシーを確保したいのであれば、個室を選ぼう。運賃にはウェルカムシャンパンやスナック、スリッパ、アイマスク、耳栓まで含まれている。朝食も料金に含まれており、まるで車輪のついたホテルのようだ。
ヘルシンキ~ケミヤルビ
フィンランドの首都ヘルシンキから北上してタンペレを経由し、ラップランドの中心地ケミヤルビまでを15時間足らずで結ぶ、あまり知られていないが興味をそそる路線もある。日曜を含む毎日運行している。冬の間は幻想的な雪景色の中を旅し、窓の外に輝くオーロラの光を体験できるかもしれない。フィンランド鉄道VRは、シングルまたはダブルの個室を提供している。ヘルシンキから北部コラリを結ぶ路線では、3つのベッドが配置された古い寝台車で運行されることもある。追加料金を支払い、2階のデラックス寝台を選択すれば最高の眺望を楽しむことができる。下階にある車内レストランでは、サーモンスープやミートボール、ラピンクルタビールをはじめとする伝統料理を夜遅くまで提供している。上階には回転シート付きの静かな仕事用スペースや、12席の座席を配した会議室がある。
(forbes.com 原文)