テイラーが大統領選の鍵となる！？
現在は、彼女が11月5日の大統領投票日にどれだけの影響をおよぼすかが、新たな話題として注目を浴びている。今年34歳のテイラーは、従来からLGBTQ、人種問題、人工妊娠中絶権などについてリベラルな意見を掲げ、2020年の大統領選ではバイデン現大統領への支持を表明していた。2月の投票権登録の促進日には、彼女からインスタグラムで登録を呼びかけられたファン、3万5000人以上が新たに投票権を登録したとされている。4年前を遥かに上回る影響力で、今回の大統領選は接戦が予想されるだけに、もしバイデン大統領の再支持を公表すれば選挙結果を左右する存在になることは確実だ。
そのため、トランプ前大統領はスーパーボウル当日、保守系のソーシャルメディアであるTruth Socialに「もしテイラーがバイデン支持を表明すれば、それは大きな裏切り行為だ。アーティストの著作権益の擁護を強化するための2018年音楽近代化法に署名したのは自分であり、テイラーに巨万の富を得させることにバイデンは何も協力していない。テイラーが自分への恩に背くことは考えられない」と投稿、その牽制は波紋を呼んでいる。
未来をも操るテイラーの"力”
今や文化芸術の域を超えた経済現象「スウィフトノミクス」を引き起こしたばかりか、国政に影響を与える存在となり、その言動がアメリカ合衆国の未来を左右する域に達しているのである。トランプ前大統領のインスタグラム・フォロワー数は2400万人、バイデン現大統領は1700万人に過ぎないが、テイラーにはブラジルやパキスタンの総人口を越える2億8000万人のフォロワーが熱烈な支持者として存在する。この数字だけでも、その影響力は計り知れない。エラズ・ツアーは今後も継続し、音楽産業の記録更新を続けて行くことは確実だが、果たしてテイラーは大統領選候補者支援を表明するのだろうか。もし、共和党がすでに「ペンタゴン最強の秘密兵器」と警戒するテイラー支援を受けてバイデンが再選を果たせば、就任式VIPゲストとしてテイラーとトラビスが招待されることは間違いない。そうなれば、視聴率はケネディー大統領就任式どころか、月面着陸中継を越える可能性が現実となりそうだ。
