Xbox独占タイトルのマルチプラットフォーム展開は、マイクロソフトのゲーミング部門を率いるフィル・スペンサー、マット・ブーティ、サラ・ボンドの幹部3人が事前録画したポッドキャスト番組で発表された。スペンサーは、具体的なタイトルには触れず、いくつかのヒントのみに言及した。
・4本はいずれも、1年以上前に発売されたタイトル
・うち2本はコミュニティー型のタイトルで、プレイヤーベースの拡大を目指している
・残り2本は規模が小さく、当初から大型の独占タイトルではなかった
・4本はいずれも、マイクロソフトが投資を続けたいと考えているフランチャイズ
・『Starfield』や『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』は含まれない
どの4本が選ばれたのかは、これまでのリークやITニュースサイト「ザ・バージ」が今回の発表に合わせて公開した記事からすでにほぼ確定している。コミュニティー型ゲーム2本は『Sea of Thieves』と『Grounded』、小規模なゲーム2本は『Hi-Fi RUSH』と『Pentiment』だ。それぞれのタイトルを開発した企業に正式発表の機会を与えたいと説明されたが、それでも今回の「発表」はとてつもなく間抜けで、考えが足りないものだったように思える。
マイクロソフトは、複数のデバイスでゲームをプレイできるようにすると何度も繰り返しているが、将来どのゲームがマルチプラットフォーム展開するのかは誰にもわからない状態だ。今回の発表では『Starfield』と『インディ・ジョーンズ』は対象外だと明言されており、今のところこうしたビッグタイトルが対象となる予定はない。だが今回の4本は第1弾にすぎず、対象タイトルが今後増えていくことは間違いない。
スペンサーは、今回の決定はマイクロソフトのサードパーティー化に向けた大きな転換ではないと強調。大型タイトルは今後も自社のサブスクリプションサービス「Game Pass」で発売初日から配信すると述べている。だが、この決定は奇妙な妥協点であり、Xboxの今後を心配している多くのファンは納得できないだろう。要は、今後のタイトルについては「ケースバイケースで判断する」ということなのだ。