ベラボットの「工業用バージョン」は、基本的には配膳用と同じ仕様だが、食事を載せる棚がなく、背中のディスプレイもない。最大の特長は、配膳用の積載量が10キログラムなのに対して工業用は60キログラムと大きいことだ。その代わり、傾斜はやや苦手となっている。
ベラボットを開発販売しているのは、中国の深センに拠点を置くPudu Robotics(プードゥ・ロボティクス)。ベラボットは世界中で展開されているが、工業用バージョンは日本国内でのみ提供されていた。Puduは「日本市場において得られた知見を生かし」てグローバル市場の販路拡大を進めるとしている。
AI音声認識、無指向性3D障害物回避、自動位置推定および地図作製技術、「自動車に匹敵する」サスペンションといった高度な機能を備え、レストランなど不特定多数の人が思い思いに行動する空間で運用できる安全性と汎用性がベラボットの強みだ。将来、思わぬ場所で「そこをどいてニャー」なんて後ろから言われたら、ホッコリしちゃうかも。
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