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2024.02.20

出会い系サイトは生成AIの化かし合いか ロマンス詐欺にもご注意

プレスリリースより

バレンタインデーに生成AIで愛のメッセージを作成するという男性がアメリカでは4人に1人(日本では5人に1人)。愛のメッセージは自分で書くよりAIに書かせたほうが効果的だったという人は、アメリカでは69パーセント、日本でも39パーセントにのぼったが、一方で、相手のメッセージがAIによるものだとわかると「傷つく」という人がアメリカでは57パーセント、日本では47パーセント。身勝手すぎるだろう。だが、そんな笑い話では済まない事態が起きている。AIを活用したロマンス詐欺の急増だ。

これは、オンラインセキュリティーのグローバル企業マカフィーが、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、インド、日本の7カ国7000人の成人を対象に行ったアンケート調査で判明したこと。AI先進国のアメリカでは、なんと4人に1人(23パーセント)がオンラインデート用の写真やプロフィールの作成に生成AIを利用しているという。同じことは、ロマンス詐欺師も考えている。むしろ、ヤツらはそんな生成AIの「化かし合い」が当たり前になった恋愛シーンにつけこんでくる。

マカフィーの調査では、バレンタインデーが近づくとロマンス詐欺メールが通常の4倍に跳ね上がるとのことだ。アメリカ人の57パーセント、日本人の23パーセントがロマンス詐欺と接触し金銭を要求されている。AIが高度化した現在、ロマンス詐欺師を見破るのはきわめて難しい。そこで、マカフィーはAIを使ったロマンス詐欺から身を守る方法を伝授している。

相手からのダイレクトメッセージを精査する。生成AIのメッセージは、一般的で中身がないものが多い。また、会ったことのない相手のメッセージにあるリンクは絶対にクリックしないこと。

プロフィール写真を画像検索する。同じ顔写真が別の名前を使っていたり、話と食い違う人物が出てきたときは詐欺の可能性が高い。

会ったことのない相手には現金やプレゼントを送らない。詐欺師はこちらを油断させるために、先に金銭を送ってくる場合がある。相手が個人情報を教えてきても、こちらからは教えないこと。

出会った相手のことを信頼できる人に相談する。気持ちが舞い上がって冷静さを欠いているため、つじつまの合わない話を見逃しがちになるからだ。

オンライン詐欺対策ツールを活用する。ディープフェイクの検出など、AIによる防衛力を身につける。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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