大統領が健康上の問題で職務を果たせなくなり、2期目の出馬が不可能になった場合は、カマラ・ハリス副大統領が大統領に昇格するが、彼女が民主党の指名候補になるとは限らない。
ハリス副大統領が候補者となっても、彼女の低い支持率(FiveThirtyEightによると現在38%)は、彼女が大統領選でドナルド・トランプ前大統領に勝てないかもしれないという懸念を抱かせる。カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は昨年、ホワイトハウスを目指す「影の選挙運動」を行っているとの噂が流れたが、彼はバイデン大統領の選挙キャンペーンへの忠誠を誓い、バイデン陣営の代理人を務めるなど、その可能性をきっぱりと否定している。
イリノイ州のJ.B.プリツカー知事やミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事、コロラド州のジャレッド・ポリス知事、ペンシルベニア州のジョシュ・シャピロ知事などの民主党の知事の名前も上がっているが、彼らはいずれもバイデン大統領の選挙キャンペーンを支持しており、自らの出馬の可能性を否定している。
さらに、大統領よりも1歳年上のバーニー・サンダース上院議員のアドバイザーは、2022年のメモでサンダース議員が2024年の大統領選への出馬を否定しなかったと述べていたが、サンダース議員はその後、出馬を断念し、代わりにバイデン大統領の支持を表明した。また、一部の民主党議員は、民主社会主義者を自認するサンダース議員が、選挙に悪影響をおよぼすことを懸念している。